アイコン JFE-エン/ビルマのヤンゴン市の鋼製高架橋受注

 JFEエンジニアリングは、ビルマ(=ミャンマー)のヤンゴン市発注の鋼製高架橋の建設を受注したと発表した。
 同社では、本工事はヤンゴン市中心部の交通渋滞緩和を目的として発注された立体交差化工事で、高架橋延長は、約420メートル。同社は元請であるキャピタル社に、高架橋の構造や施工方法の技術提案を行い、これらが高く評価され、工事全体のエンジニアリングおよび橋桁調達の受注に至った。
 橋桁に関しては、技術指導を行った上でミャンマー国内企業から調達する予定。またキャピタル社が対応する架設工事についても、現地にアドバイザーを派遣し技術指導する。

同社は、1995年にヤンゴン市に海外支店を設置して以来、15年以上にわたって、ミャンマー国営企業の橋梁工場建設と操業支援を行ってきた。また、エーヤワディー河の架橋などの大型橋梁建設について、この国営企業に対して資機材供給や製作架設の技術支援を行ってきた。これらの実績に対して、ミャンマー国内で高い評価を得ており、今回初めて同国の民間企業からの受注となった。
 同国では、交通インフラ需要が拡大しており、都市部での立体交差化や、都市周辺の河川を跨ぐ橋梁が相次いで計画されている。これら橋梁にも積極的に取り組み、同国における交通ネットワーク化推進にさらに貢献していくとしている。

 同国は、軍事政権というだけでこれまで封殺されてきたが、ちゃっかり中国はインフラからなにもかも好き放題、ビルマ人は中国人を信用ならないとして大半が嫌っている。しかし、軍事政権が変わったわけでもなく、これまで支えてきたのも中国である。国内ではまだ民族間(ビルマ人6割・ほか多数の民族あり)・政府間との激しい紛争地もあり、そうした地の開発はリスクを伴うことから中国にやらせることだ。
治安が安定した地ならば問題ないだろうが、中国譲りの賄賂が付き物、中国人同様、注意が必要だろう。
ビルマ人の年寄りは決して日本を嫌ってはいない。日本軍は、ビルマのアウンサン率いる独立義勇軍と共同戦線をしき、イギリスと戦い、実質植民地化していたイギリスから解放してビルマ国が建国された経緯がある。そのため、ビルマ軍は日本の軍隊の規律を真似ており、本来は賄賂など貰わない規律正しい軍隊と知られる。しかし、周囲から鎖国化され、唯一交易があった中国から長年飼いならされたため、今や役人・軍人も賄賂天国のようだ。

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<本件の概要>
 1.工事名:シェゴンダイン高架橋建設工事
 2.需要家:ヤンゴン市
 3.発注者:キャピタル社(民間企業、ミャンマー国)
 4.高架橋の型式:3径間連続鋼箱桁橋×2連、4径間連続鋼箱桁橋×1連
 5.工期:2012年12月~2013年12月

[ 2013年1月 9日 ]
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