アイコン 2月の全国百貨店売上高概況 東京回復/日本百貨店協会 株価上昇で太っ腹に

<全国>
I.概況
 1.売上高総額    4,317億円余
 2.前年同月比    0.3%(店舗数調整後/2ヶ月連続プラス)
 3.調査対象百貨店  86社245店(平成25年1月対比▲4店)
 4.総店舗面積    6,268,305m2(前年同月比:▲1.8%)
 5.総従業員数    81,882人(前年同月比:▲5.6%)
 6.3ヶ月移動平均値 7-9月▲1.7%、8-10月▲1.3%、9-11月▲0.1%、10-12月▲0.5%、11-1月0.2%、12-2月▲0.4%

【2月売上の特徴】

 2ヶ月連続の前年同月比プラスとなった。
 今年2月は、閏年の翌年のため営業日数が減少したほか、強い寒気による気温低下で春物需要が伸び悩むなど一部マイナス要素があったものの、年末以降の株価上昇による資産効果や景気回復への期待感による消費マインドの好転を背景に、上質な商品・サービスを求める傾向が強まり、輸入特選雑貨(身のまわり品:+8.6%)や高級時計(美・宝・貴:+8.6%)などの高額商材が牽引する形で比較的好調に推移した。
また、贈答形態の多様化(友チョコ、自家需等)でバレンタイン商戦(菓子:+2.1%)が活況であったほか、冷え込みで苦戦した衣料品(▲1.6%)についても春物の不振を冬物が下支えしたことなどから、最終的に前年を上回る結果となった。

 その他当月の特徴的な動向としては、増床・改装効果のある東京や大阪を中心に大都市(10都市:+1.3%)が商況全体を牽引したこと、訪日外国人は東南アジア等の顕著な伸びや春節のズレ(去年1/23⇒今年2/10)による反動から、売上・客数共に倍増(売上:+115.2%、客数:+84.2%)し、1-2月合計売上でも大幅増(+39.7%)と回復が鮮明になったこと、などが報告されている。

<2月の東京の百貨店の売上高の概況>
I.概況
1.売上高総額      1,082億円余
2.前年同月比      2.5%(店舗数調整後/2ヶ月連続プラス)
3.店頭・非店頭の増減 店頭 2.5%(87.3%)
:非店頭2.0%(12.7%)
   ( )内は店頭・非店頭の構成比
4.調査対象百貨店   13社26店(平成25年1月対比±0店)
5.総店舗面積     904,710m2(前年同月比:-1.2%)
6.総従業員数     18,652人(前年同月比:-0.9%)
7.3ヶ月移動平均値  7-9月▲0.2%、8-10月▲0.3%、9-11月0.
9%、10-12月0.1%、11-1月0.7%、12-2月0.3%。
9月-10月から回復してきている。

【2月売上の特徴】
(1)東京地区の入店客数は、冷え込みの影響で概ね2%前後の減少であったが、売上高については改装効果や高額消費の活況で、都内ほぼ全店が前年実績をクリアした。
(2)動きの良かった高額商材としては、具体的には、輸入特選雑貨や高級時計のほか、高級寝具、特選食器、特選旅行などが目立った。
(3)東京地区では衣料品も前年をクリアしたが、特に紳士服は+7.1%と大幅な伸びを見せた。この背景には、景況感の改善に加え、男性のファッションスタイルの多様化が進み、靴や鞄などの服飾雑貨を含めて消費者の関心度が高まっている傾向もある。
(4)都内のバレンタイン商戦は全国水準以上に活況であった。多くの店で二桁増を記録した。
(5)3月中旬までの東京地区の商況は、平均して5%前後の伸びを示している。

[ 2013年3月21日 ]
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