負債額は約２億円であるが、前売りクーポン購入者が数千人いるとされ、被害額＝負債額は大幅に増加する可能性がある。

同社は、港区南青山4丁目の本社と「ザ・プリンスホテルさくらタワー東京」（東京都港区芝公園4-8-1）の２ヶ所でリラクゼーションスパ「アムールスパ」を経営。割引の回数券を事前販売、クーポンサイトでも販売し、平成２４年６月期の売上高は約３億円を計上していた。

しかし、ザ・プリンスホテルさくらタワー東京側へは、２月以降の賃料および諸経費を滞納し、それ以前の賃料も度々遅延する状況だった。そのため、同ホテルは秋以降の契約更新をしない旨通知を発していた。

　同社は５月１４日、会員やクーポン購入者に対して、５月９日主力店舗だった「ザ・プリンスホテルさくらタワー東京」内の店舗の賃貸借契約を、ホテル側から再契約をしないとの通告を受け、９月以降の契約を更新できず、チケット販売を断念せざるを得ず、資金繰りがつかなくなったことから、破産申立以外に方法がなくなったとの通知を発していた。　　

同社は、このように以前から資金繰りに行き詰っていたようで、格安クーポンの乱売で息をつないでいたようだ。

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