負債額の内訳は、借入金が約3兆2,000億ウォン（約2,720億円）、社債が約1兆1000億ウォン（約940億円）などとなっている。
　　STXパンオーシャンは、STXグループが昨年末から売却を推進したものの失敗。今年初めからは、メインバンクの韓国産業銀行による買収も検討されたが、資産査定の結果、不良債権が予想を上回っていることが判明し、買収が見送られていた。
　
STXグループは今後、造船業に専念する動きをとっている。しかし、世界の造船業界は欧州経済が低迷し続ける中、過剰生産設備下にあり、特に１・２位を争う中国と韓国は受注で、世界でしのぎを削っている。今回のSTXパンオーシャンの破綻で　STXのほかのグループ会社にほとんど債務はないとされ、STXグループへの影響は少ない。ただ、信用は大きく毀損する。
STXパンオーシャンは、法的管理下で債務を片付けた後、STXグループ以外の企業へ売却されることになる。
＜STXグループ＞
STXグループは、造船業を主軸としており、韓国の造船業界の５指に入る。
STX建設
STX造船海洋（1962年1月、大韓造船としてスタート）
STXエンジン
STX重工業（1976年12月、サンヨン重工業としてスタート）
STXエネルギー（1984年12月、サンダン・エネルギーとしてスタート）
STXパン・オーシャン（海運業、1966年5月、スタート）
STX
STXヨーロッパ
STXスル（エンパコ）