アイコン 北海道電力 中間期赤字10億円に超縮小 今期黒字計上見込みだが・・

北海道電力の9月中間決算は、火力発電所の燃料として安価な海外産石炭を増 やしたり、コスト削減を行った結果、最終損益が▲10億円の赤字と、前年同期の▲436億円の赤字から大幅に縮小する見通しになった。同社は、平成25年 3月期(通期)の決算では、▲1,200億円の赤字を計上していた。

中間期の連結売上高は、前年同期比4.3%増の2890億円、最終的な損益は▲10億円の赤字を予想している。
一方、来年3月までの年間を通した決算の見通しについては、来月からの電気料金の値上げによって増収が見込まれるものの、泊原発の再稼働の時期が依然として見通せないとして、引き続き未定としている。
泊原発だけの北電は、原発停止の影響が軽度であり、更に低コストの石炭火力発電所を多用することで、少々のコスト削減で、収支トントンに至っている。
通期では、何かほじくり出して利益を極端に圧縮しようが、停止中の膨大な原発コストの経費を省けば、中間期でもかなりの利益が出ることを意味し、値上げする必要もないことになるが・・・。

これに比べ、経産省の模範生として原発推進してきた九州電力は、第一四半期▲591億円の赤字(前年同期▲1,009億円の赤字)は、値上げで赤字幅は縮小したものの、利益が出る見通しはまだ立たない。
北電のように利益の出る電力会社では、今後、削減した給与や賞与の再見直しをすると思われ、電力会社間の社員処遇で大きな格差が生じることになる。しかし、国はそれまでに、原発を稼動させることになろう。
国の政策として、値上げした電力料金の見直しも、利益が出る電力会社も利益を圧縮調整させ、原発を全国で全部動かさない以上、値下げを本格化させることはないだろう。
膨大な補償と超膨大な廃炉費用がかかる東電は論外だが・・・。

[ 2013年8月30日 ]
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