佐世保重工業の希望退職 募集2割減の201名応募 造船業界受注状況付
東証1部・福証上場の佐世保重工業は5月17日付で公表していた希望退職者の250名募集に対し、201名の応募があったことを発表した。
対象となったのは、他社からの出向受け入れ者を含む同社の社員で、退職日は9月30日。
当初の募集人員250名に対し、約2割少ない応募者数であった。なお、同社は特別加算金などの退職費用として約7億円の特別損失を計上する一方、年間で約7億5千万円の人件費削減効果を見込んでいる。
連結/百万円
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2011年3月期
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2012年3月期
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2013年3月期
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売上高
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67,280
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66,082
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35,946
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営業利益
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6,473
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9,862
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-1,291
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経常利益
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6,161
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9,697
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-819
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当期利益
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4,478
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734
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-533
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総資産
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85,013
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84,464
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65,795
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自己資本
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28,396
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28,514
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27,345
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資本金
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8,414
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8,414
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8,414
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有利子負債
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15,585
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23,617
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18,891
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自己資本率
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33.4%
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33.8%
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41.6%
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<6月の造船統計速報・鋼船建造実績>/国交省
平成25年6月分の造船主要52工場の鋼船建造実績は、起工26隻、126万8千G/T、しゅん工30隻、118万2千G/T、しゅん工船価1277億円、生産指数(注2)74.1であり、生産指数の前年同月比は、50%減であった。
このうち、国内船のしゅん工実績は、合計2隻、1万1千G/T、生産指数176.5であった。内訳は自動車航送船1隻、その他の船舶1隻であった。
また、輸出船のしゅん工実績は、合計28隻、117万1千G/T、生産指数69.0であった。
内訳は、
貨物船は27隻で、
そのうち一般貨物船は9隻(パナマ、香港等向け)、
鉱石専用船は1隻(シンガポール向け)、
ばら積み船は12隻(パナマ、マーシャル諸島等向け)、
コンテナ船は1隻(マーシャル諸島向け)、
自動車専用船は1隻(パナマ向け)、
鉱石兼ばら積み船は3隻(パナマ、リベリア向け)。
油送船は一般油送船1隻(キプロス向け)であった。
鋼船修繕実績は、122隻、工事金額95億円であった。
鋼船建造実績(平成 25 年 1 月~6 月の累計)では、竣工192隻、 8,015千G/T、832,171,百万円、生産指数は80.4、対前年同期間比▲24.9%減であった。
これまでは、韓国が世界の造船業界の№1であったが、中国が№1に躍り出た。中国の鉄鋼生産量は世界の半分を占めており、政策的にも、今後造船業は世界№1の地位にあり続け、ブルドーザー方式で受注の拡大を図っていくものと思われる。韓国は今後輸出用の戦艦など大々的に造船しない限り、苦戦が続くものと思われる。
[ 2013年8月20日 ]

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