アイコン 新日本科学と長崎大学植田弘師教授共同研究 脳卒中ペプチド製剤創出A-STEP採択

新日本科学と長崎大学が、共同で応募した創薬研究開発プロジェト『革新的脳卒中治療ペプチド製剤の創出』につき、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)(ハイリスク挑戦タイプ)において、採択された。
なお、新日本科学と長崎大学の共同研究においては、JST の平成23 年度のA-STEP(『革新的な脳梗塞治療薬のプロトタイプ創出』、シーズ顕在化タイプ、約8 百万円)に続く採択となる。
ま た、平成25 年3月21 日に開示した、新日本科学と長崎大学の間では共同研究契約(『脳保護作用を有する新規活性ペプチドの脳梗塞治療薬としての開発』)を締結してペプチド製剤 の構造最適化等を実施しており、今回のJST 助成事業の採択により、最適化されたペプチド製剤の安定性試験や薬効試験を行うことで、この共同研究をさらに加速する。

1. 課題名: 『革新的脳卒中治療ペプチド製剤の創出』
研究責任者: 長崎大学 大学院 医歯薬学総合研究科 植田弘師 教授
助成金額: 約6 千万円
助成期間: 交付決定日~平成28 年5 月31 日
研究概要: 脳卒中は、先進諸国の死因の上位に位置する重要な疾患であり、その後遺症である運動障害は深刻で寝たきりの主因となっています。後遺症を回避するには、急性期治療が重要であると言われているが、脳卒中の第一選択薬である血栓溶解剤「t-PA(tissue plasminogen activator)」は、その副作用である出血リスク等のために、脳卒中発症後4.5 時間以内の使用に限定されるという時間的な制限があることから、実際にはすべての脳卒中患者の2~3%しか適用できていないという深刻な課題を抱えている。
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の植田弘師教授(分子薬理学)が発見した強力な脳保護作用を有する活性ペプチドは、当社との共同研究における非臨床試験の結果から、単独投与における運動機能障害等の改善効果だけでなく、「t-PA」との併用投与において、「t-PA」の副作用である運動障害の悪化と脳出血を抑制する効果がある。そこで当該ペプチドを「t-PA」と併用することにより、「t-PA」の主作用である血栓溶解作用を活かしつつ、「t-PA」の副作用である出血リスク等を当該ペプチドで抑制する、という新しい治療コンセプトに基づき、脳卒中治療が現在抱える臨床的な課題の解決を期待している。
今回のA-STEP の採択を受けて、当該ペプチドの詳細な作用機序の解明を進めると共に、臨床応用に必要なペプチド製剤の安定性試験および薬効試験を実施する。これにより用法用量を最適化した上で薬効を証明し、臨床処方の重要な根拠となるデータを取得していく。

2、今後、上記共同研究事業につき、産業化に向けて研究開発段階をステージアップさせると共に、知的財産を創出・強化し、製薬企業へのライセンス導出を目指すとしている。

[ 2013年11月25日 ]
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