アイコン エボラ熱に侵されたか長崎大学?/市内に「BSLー4」施設、着々推進

日本国内では、未知の病原菌を扱う「BSLー4」施設はあるものの、地域住民の反対によりレベルを落とし稼動、現在「BSLー4」の稼動施設はない。
それを長崎大学では、市内のほぼ中心部に位置する同大学医学部敷地内に建設するという。
同大学の教職員121人が連名で建設に反対する声明を発表するなど、事故および自然災害の観点から安全面が不安視されている。
しかし、長崎大学は一度決めたら、梃子でも動かない糞学者魂を発揮させ、目立ちがり屋の御用教授で田舎大学の筆頭となった須齋正幸副学長らが、ドイツまで公費を使い視察に行き、早期着工に向け粛々と行動している。

JC-NETは、長崎大学の「BSLー4」施設建設に反対しているのではない。ただ、観光都市である長崎市のど真ん中に、建設するのはいかがなものかと提言しているのだ。

長崎県には、多くの島々が散在する。そうした隔離された島に施設を設けるのならば、反対はしない。
しかし、現在の計画地で一度、事故では起きたらば、目に見えない恐怖が長崎市民を襲い、大きな恐怖に陥らせることになる。
また、世界の観光都市化を進める長崎市の観光産業にも大きな打撃を生じさせることになる。もしもの時の報道しだいでは、フクシマ原発爆発に匹敵する報道が世界に配信される可能性もある。
長崎県庁や長崎市役所および長崎市民は、市内の真ん中に建設される効したリスク施設に対して、なぜ、大きな声を出して、反対しないのであろうか。

<「BSLー4」施設>
「BSLー4」施設とは、細菌や病原菌の現在最高レベの物理的封じ込める施設。
当施設で研究できる細菌や病原菌は、ヒトあるいは動物に通常重篤な病気を起こし、容易にヒトからヒトへ直接・間接の感染を起こす菌を扱う。有効な治療法・予防法は得られていない病原菌だ。  
現在治療薬がなく、感染した場合に致死率の高い病原体としてWHOがリスクグループ4に分類しているエボラウイルス・マールブルグウイルス・ラッサウイルスなどを対象とする研究施設となる。

<大学施設は世界で3ヶ所>
長崎大学では、世界の大学にもこうした「BSLー4」施設があるとして、その危険性を問題にもしていないが、そうした大学は広大な敷地にあり、近隣の住居が迫るような長崎大学病院敷地での施設はない。海外では、国の直属研究機関がその殆どを設置している。
現在世界中で「BSLー4」が稼動している施設は41ヶ所、大学では3ヶ所にとどまる。
大学では、ドイツのフィリップ大学(所在地:マールブルク市の人口密度582人)、インドの全インド医科大学、アメリカのジョージア州立大学(所在地:アセンズ市、人口密度851人)である。
一方、長崎大学が所在する長崎市には85万人が暮らし、それも山間部が多く、市域面積の13.1%である市街地に人口の約78%が住み、市街地の人口密度は7,900人/km²に達している。
そうした市街地に所在する長崎大学が、世界中の大学に「BSLー4」施設があるような説明は、長崎市民に対するメクラ騙しに過ぎない。
「BSLー4」設置計画場所:長崎大学医学部及び病院(長崎市坂本1-12-4)の施設内

[ 2013年11月21日 ]
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