アイコン 浜松市の学校集団食中毒1178人に拡大 「宝福」の食パンが原因だった

浜松市は17日、市立小学校の多数の児童が下痢や嘔吐などを訴えて欠席し た問題で、給食用のパンを製造した業者「宝福」(静岡県浜松市東区丸塚町143)の工場でノロウイルスが検出されたと発表した。女性従業員用トイレのドア ノブを拭き取った検体から17日、ノロウイルスが検出された。
欠席者の出たほとんどの学校に、この業者の給食パンが出されており、市はパンが原因の食中毒と断定した。
市によると17日現在、有症者は市内の中学校や幼稚園にも広がり、小学校19校と中学校1校、2幼稚園の教職員と児童ら計1178人となっている。15校が学校閉鎖となり、2校が学級閉鎖となっている。
市によると、児童らの多くの発症は15日夜に始まった。ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間のため、市は連休明けの14日の給食が感染原因になった可能性が高いとみて調査。
給食のない2幼稚園を除く小中計全20校に、市内の同一業者が製造した給食パンが納入されていた。

市保健所は16日からこの業者を立ち入り検査。今後は学校に冷凍保存されている残品も含めて調査。
この業者の従業員で、現時点で体調不良の訴えは報告されていないという。児童からは17日、新たに判明した3人を含め計14人からノロウイルスが検出されている。
市は20~22日の3日間、市立の小中学校と幼稚園で給食の提供中止を決定した。

当工場では、給食用パン以外に、一般店舗向けに菓子パンなど30~40品目を製造しており、同社は、出荷済みの製品を18日以降に自主回収すると表明している。

感染源の犯人探しをしても、感染源の人がなんら自覚症状がなかったならば、今後の対策は難しい。拡大の防衛策としては、こうした給食用パンの分散生産が求められそうだ。
また、全国の給食用パンの製造会社や食材業者向けに、抜き打ち検査用の即判明の検査機器の開発と導入が求められる。

浜松市では、学校給食は、学校ごとに分散製造おり、共通食材はパンだけとなっていた。学校給食は、今では集中生産方式の給食センターで製造されており、今回のような大規模集団感染の可能性は高くなっている。検査機器での抜打ち検査が必要だろう。

[ 2014年1月20日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索