【雰囲気メガネ】
まるで周囲の空気にとけこむように、スマートフォンからの情報をアンビエントに伝達してくれるメガネ型情報端末〈雰囲気メガネ〉。
スマートフォンを常に携帯する現代人にとって、日々飛び交う情報を何度もチェックするのは面倒なもの。
しかし、スマートフォン連動型の〈雰囲気メガネ〉では、歩行中や打合せ、PCの作業時においてもフルカラーLEDライトの点滅と小型スピーカからのサウンドによって、周囲に気付かれることなく電話の着信やメールの受信、スケジュールやタイマーなどのさまざまな情報を把握することができる。
従来のスマートフォンだけでは難しかった役割を担い、極めてシンプルな機能とナチュラルな使用感を目指した、ライフスタイルにとけこむ最新型のウェアラブル・デバイスとなっている。
fun-iki.com

【FUN’IKIプロジェクト】
開発を行なったのは、(株)ルネット、〈セカイカメラ〉などの開発をはじめ、さまざまなモバ
イル関連の研究に取り組む情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]の赤松正行教授、IAMAS卒業生らによるベンチャー企業で、AR技術によって絵画に命を吹き込むアプリケーション〈ARART〉などの制作・ 開発を進める(株)間チルダ。
　これらの産学連携によるFUN’IKI（フンイキ）プロジェクトは、「一人ひとりが情報技術を活用して人間的なつながりと豊かさを実現する」をコンセプトに、世界に誇る日本の緻密なものづくりと最先端テクノロジー・アートを駆使したプロダクトの研究開発を行っており、その第１弾製品として〈雰囲気メガネ〉が誕生した。

【機能】
〈雰囲気メガネ〉では、電話、メール、SNSの着信はもちろん、その日のスケジュール、株価
や天気の変動、その場で設定できるタイマー、またはパーティで目立つカラフルなライトやリラ
ックスできる落ち着いたライトなど、用途に合わせた内容がフルカラーLEDライトの点滅と小型
スピーカのサウンドで通知される。
通知の種類や形式はユーザー自身で設定ができ、今後もアプリのアップデートによって、さま
ざまなコンテンツが追加される予定。

【仕様】
重量：38.5g
通信：Bluetooth 4.0 Low Energy
バッテリー：リチャージャブル・リチウムイオン・バッテリー、6基 ライト：フルカラーLED1基、オーディオ：小型スピーカ、センサー：照度センサー、加速度センサー

＜赤松正行教授＞
メディア作家、情報科学芸術大学院大学（IAMAS）教授。近年はモバイル・デバイスにおける
表現研究や人と社会への影響の考察に取り組む。開発したiOSアプリは40個以上、App Store
でのダウンロード数は1,600万回を超えるほか、展示会やパフォーマンスなどへと幅広く展開。
代表作に「Banner」「セカイカメラ」「Okeanos Buoys」「Sync for Japan」、著作に『iOSの教科書』など。

＜（株） 間チルダ＞
2012年、IAMAS卒業生らが中心となって設立されたベンチャー企業。スマートフォン・アプリケーシンの開発を行う。iOSアプリ「ARART」がドイツZKM主催のApp Art Award 2013にてAugmented Reality Art部門でPRIZEを受賞。日本、韓国、ブラジル等世界各地で展覧会を開催している。

＜情報科学芸術大学院大学（IAMAS）＞
情報科学芸術大学院大学（Institute of Advanced Media Arts and Sciences）通称 IAMAS（イアマス）先端的技術と芸術的創造との融合を理念に掲げ、新しい文化を発信する教育機関として、また、情報社会の中での新しい表現者の養成拠点として、1996年 岐阜県大垣市を拠点に開学。　
以来、メディア文化・産業の広汎な分野で活躍する人材を数多く輩出し、国内外から高い評価を得ている。

＜セカイカメラ＞
セカイカメラは、現実空間にエアタグと呼ばれるデジタルなポストイットを貼付けることでコミュニケートするソーシャルARアプリケーション。現在セカイカメラは、iPhone用アプリケーションとして提供されている。
楽天とラベルとの共同制作では、楽天トラベルに参画する日本国内約2万3千件の宿泊施設情報を「セカイカメラ」のAR空間上に掲載し、閲覧できるサービスを提供している。また、「楽天トラベル」経由で宿泊予約も可能。宿の前でiPhoneTMをかざすと、セカイカメラのAR空間上に、宿の内観画像がエアタグとして表示され、スクロールすれば宿の客の評価（星の数）、宿泊料金、宿泊施設の特色が表示される。いろいろな領域を視覚的に可能にしている。