アイコン LIXIL主力「深谷工場」の降雪被災 生産への影響続く 新規受注停止中

2月14日~15日の大雪で、住宅設備メーカー最大手「LIXIL」の埼玉県深谷市にあるシステムキッチンの巨大工場は、屋根が各所で崩れ落ち、製品の出荷量が減り、住宅建設の現場に影響が出ている。
LIXILは、システムキッチンの国内のシェアが約30%を占めているが、その半数以上を製造していた埼玉県深谷市の主力工場では、2月の記録的な大雪で屋根が崩れ落ちる被害が出た。

このため、製造ラインの一部が動かせなくなり、製品の出荷量が減っているという。
LIXILでは、別のラインに製造を移すとともに、兵庫県と岐阜県にある工場で増産態勢を取っているが、すでに受注した製品の納期は大幅に遅れる見込みで、新規の受注も停止しているという。

この影響で、ほかメーカーもフル操業しているが、新規注文では、工務店の希望納期では納品できない事態となっているという。
LIXILは「すでに受注した商品は、できるだけ早く出荷できるよう生産能力の回復を図りたい。新規の受注についても4月中旬には再開したい」と話しているという。

住宅は、新築もリフォームも消費税増税前の駆け込み需要で大忙し、突然降って沸いたLIXILのキッチン製造工場降雪被災問題で、ほかのキッチンメーカーはさらに大忙しとなっている。

被災後の同社のリリースでは、
弊社内に対策本部を設置し、供給面の影響を最小限に抑えるべく、復旧対応に尽力しているが、一部の商品についてお客様のご希望どおりの納期にお応えできない事態が生じているとし、
1.対象商品と主な措置
(1)対象商品: 関東地区で生産される、エクステリア・ビルフロント・産業品形材・ドアの一部、及びキッチン
※但し、セクショナルキッチン、規格調理器(業務用)は含みません。
(2)主な措置: システムキッチンは受注停止。それ以外の商品は一部の品目について納期が遅延しております。
※商品毎の納期遅延状況は、各流通・コントラクター様を通じてご案内いたします。
2.被害状況
(1)積雪による一部の工場建屋及び生産設備の損壊
※システムキッチンの生産工場は主要工程が被災
(2)雪による従業員の出勤状況の低下
(3)一部の調達先における操業の停滞
(4)東北・関東の積雪エリアにおける一部の物流網の停滞
3.今後の見通し
現在、復旧の対策及びスケジュール化を、全社一丸となって進めております。
特に、システムキッチンについては、中部・関西地区の工場の能力を増強し、既にご注文いただ
いた商品への対応を最優先に進めます。
(今回の大量降雪地には工場はいくらでもあり、被災した工場も多いが限られている。工場が古かったのだろうか・・・)
 0305_02.jpg
LIXIL深谷工場では、資材置場や生産ラインの複数で屋根が落ちていた。

 

[ 2014年3月 5日 ]
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