アイコン ODAリベート指名停止18ヶ月 日本交通技術㈱ 外務省 /JICA 36ヶ月間 

外務省は30日、日本交通技術(株)が、自ら設置した同社の 不正疑惑に係る第三者委員会の報告書において、ベトナム、インドネシア、ウズベキスタンにおける円借款事業等に関連して、外国公務員に対する贈賄行為が行 われたものと認定されたことを踏まえ、「日本国のODAにおいて不正行為を行った者等に対する措置要領」に基づき、同社に対し,次の措置を実施することに した。

措置期間:平成26年4月30日から平成27年10月29日まで(18ヶ月)
措置内容:無償資金協力(外務省実施分)への参加を排除する(指名停止)

なお,独立行政法人国際協力機構(JICA)も,30日付で,同機構の措置規程に基づき,
平成26年4月30日から平成29年4月29日まで(36ヶ月)の期間,
同機構が実施する資金協力事業(無償・有償)及び技術協力において,同機構の契約の相手方になること及び資金協力事業における調達契約の当事者になることを認めない等の措置
をとることにした。

日本交通技術(株)(JTC)
本社:東京都台東区上野7-11-1、
代表:柿沼民夫
設立:1958年、
資本金:6千万円、
従業員:212名、
業種:鉄道設計コンサル、
株主:上位8社のうち3社にJR東海コンサルなどJR系が存在し、JR系合計35%を有している。
実質、国鉄・JRのお抱え会社

<贈賄事件>
ベトナム案件

ハノイ市都市鉄道建設事業(1号線)フェーズⅠ
期間  :2009年12月~2014年2月まで
支払先 :ベトナム鉄道公社(VNR)関係者
賄賂金額:総額66,000,000円

インドネシア案件1
ジャワ南線複線化クロア~クトアルジョ間設計見直し等案件
期間  :2010年1月~2012年6月まで
支払先 :インドネシア運輸省鉄道総局(DGR)関係者
賄賂金額:総額7,872,500円(100ルピア1円換算)

インドネシア案件2
ジャワ南線複線化クロア~クトアルジョ間詳細設計案件
期間  :2010年9月~2014年1月まで
支払先 :インドネシア運輸省鉄道総局(DGR)関係者
賄賂金額:総額13,900,000円

インドネシア案件3
ジャワ南線複線化クロア~クトアルジョ間施工監理案件
期間  :2013年12月
支払先 :インドネシア運輸省鉄道総局(DGR)関係者
賄賂金額:5,000,000円

ウズベギスタン案件1
カルシ~テルメズ間鉄道電化案件
期間  :2012年8月~2014年3月まで
支払先 :ウズベキスタン鉄道(UTV)関係者
賄賂金額:総額697,845米ドル

ウズベギスタン案件2
山岳鉄道運営に係わる実施機関能力向上ブロジェクト
期間  :2012年6月~2013年10月まで
支払先 :ウズベキスタン鉄道(UTV)関係者
賄賂金額:総額20,000米ドル

議員に渡したらロビー活動費(贈賄あり)、官庁関係者に渡したら賄賂、紙一重。
特捜部も外国の公務員への贈賄を禁じた不正競争防止法違反の疑いがあるとみて動いており、当事件はまだ納まりそうにない。

[ 2014年5月 1日 ]
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