ユニチカ/取引行が375億円支援 債務超過の危機 社長引責辞任
ユニチカは26日、自力では2015年3月期に160億円の債務超過に陥る可能性があり、主要取引行などから支援を受けると発表した。
優先株で375億円を調達し、有利子負債を減らし、財務バランスを改善させる。競争が著しい繊維事業を縮小し、フィルムなど素材事業を強化する。
業績悪化の責任を取って安江健治社長が6月27日付で取締役相談役に退き、後任に注連浩行常務執行役員が昇格する。
ユニチカはこの10年、中国との競争が激しい合成繊維事業を中心にリストラを繰り返してきた。09年3月期と13年3月期には、それぞれ純損益で100億円超の赤字を計上。14年3月期は5億円の黒字だったが、さらなる構造改革が必要だと判断した。
来年3月までに各事業の採算を見直し、リストラ案を固める。注連氏は雇用について「配置転換などで最大限守る」としている。
来年3月までに各事業の採算を見直し、リストラ案を固める。注連氏は雇用について「配置転換などで最大限守る」としている。
ユニチカの2014年3月期の事業別状況
1、フィルム等高分子事業の売上高は、655億23百万円(前期比7.0%増)、営業利益は68億39百万円(同▲2.2%減)
2、ガラス繊維等機能材事業の売上高は、148億55百万円(同5.5%増)、営業利益は19億03百万円(同63.7%増)
3、繊維事業の売上高は、681億70百万円(同0.7%増)、営業利益は4億24百万円(前期は▲3億70百万円の損失)
4、健康食品など生活関連のその他の売上高は、141億36百万円(前期比▲17.7%減)となり、営業利益は7億98百万円(同▲39.7%減)と
1、フィルム等高分子事業の売上高は、655億23百万円(前期比7.0%増)、営業利益は68億39百万円(同▲2.2%減)
2、ガラス繊維等機能材事業の売上高は、148億55百万円(同5.5%増)、営業利益は19億03百万円(同63.7%増)
3、繊維事業の売上高は、681億70百万円(同0.7%増)、営業利益は4億24百万円(前期は▲3億70百万円の損失)
4、健康食品など生活関連のその他の売上高は、141億36百万円(前期比▲17.7%減)となり、営業利益は7億98百万円(同▲39.7%減)と
連結/百万円
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12/3期
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13/3期
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14/3期
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15/3期予
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売上高
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174,662
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160,190
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162,686
|
165,000
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営業利益
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9,579
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5,519
|
6,799
|
8,000
|
経常利益
|
5,753
|
3,853
|
4,713
|
6,000
|
当期利益
|
1,297
|
-10,875
|
583
|
-37,000
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総資産
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268,486
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255,054
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254,181
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自己資本
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28,511
|
17,809
|
15,540
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資本金
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26,298
|
26,298
|
26,298
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有利子負債
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173,207
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166,520
|
164,552
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自己資本率
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10.60%
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7.00%
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6.10%
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・売上高より有利子負債が多い繊維製造会社
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[ 2014年5月27日 ]
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