アイコン JFEエンジ大型LNGプラント、三菱日立パワーGTCC発電設備受注 北陸電力より

 北陸電力では、既存の石炭燃焼による富山新港火力発電所を 天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備に変更するため、大型LNGタンクをJFEエンジニアリングに、発電設備を三菱日立 パワーシステムズ・三菱電機特定建設工事共同企業体に発注した。
 GTCCは、これまでのようなボイラー単独発電だけではなく、発生する蒸気からも発電することで、それまでの発電量を50%以上引き上げることができる。CO2の発生も大幅に低減される。
全 国にある火力発電所を全部GTCC発電方式に変更すれば、現在LNGですべて発電されていると仮定した場合、1/3の燃料が必要なくなる計算となる。当 然、電気代も下がるが、原発も石原慎太郎氏が述べるように原爆を製造するためのプルトニウムを国際的に合法的な手段で生産する以外に必要なくなる。

<JFEエンジニアリング>
JFEエンジニアリングは、北陸電力より、富山新港火力発電所石炭1号機を初のコンバインドサイクル発電設備へリプレースするにあたりLNG(液化天然ガス)燃料を供給するためのLNG基地プラントを受注した。
  JFEエンジニアリングが受注した基地プラントは、発電所に燃料を供給するための設備で、国内最大級となる容量18万klの地上式貯蔵タンクと気化設備および発電設備へのガス導管などで構成されている。設計から建設、試運転までフルターンキーで請け負っており、2018年度の完成を予定している。
 このプラントにより供給されるガスは、新設のガスコンバインドサイクル発電だけでなく、既設の重油炊きボイラの燃料にも使用される。このためガスの供給については、高圧および中圧の2系統で行う必要がある。既設の火力発電所内の限られたスペースでの気化設備やガス導管などのレイアウト最適化を図り、設計建設を進める。
  JFEエンジニアリングは、国内の大型LNG基地について、川越火力LNG基地(2013年9月竣工/三重)、堺LNG基地(建設中/大阪)、石狩LNG基地(本年3月受注/北海道)に引き続き、本件の建設を担当する。
件名:富山新港火力発電所LNG 1号機 LNG基地主要機器購入
発注者:北陸電力株式会社
工事内容:LNG基地プラント設備一式
    (LNG貯槽、機器購入・設置、ガス導管、配管、電気制御、試運転)
竣工:2018年度(予定)

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<三菱日立パワーシステムズ>
三菱日立パワーシステムズ、北陸電力から富山新港火力発電所向けGTCC発電設備を受注
 三菱日立パワーシステムズ・三菱電機特定建設工事共同企業体は、北陸電力から富山新港火力発電所向け出力42万4,700キロワットの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注した。
M501GAC形ガスタービンを中核機器とする高効率のGTCC発電設備で、運転開始は2018年度の予定。

GTCC発電設備は、M501GAC形ガスタービンのほか、蒸気タービンSRT-50、排熱回収ボイラー、発電機などで構成される。ガスタービン、蒸気タービンなどの製作・供給から据付けまでを担当する。

M501GAC形ガスタービンは世界最高レベルの効率を誇る60ヘルツの大容量タービン。G形ガスタービンはこれまですでに国内外で80基以上の受注実績があり、そのうち、M501GAC形の受注累計も北米向け13基を含め計18基に達している。
 今回採用する蒸気タービンは、高強度の50インチ最終翼を採用した次世代タイプ機で、これまで以上の高性能化、大容量化を実現している。
 GTCC発電設備は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電できる高効率発電システム。
このGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得している。今後も、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備をグローバル市場で積極的に提案していく方針。

 三菱日立パワーシステムズ・三菱電機特定建設工事共同企業体は、三菱重工業と日立製作所の両社が持つ総合力と製品事業を継承し、火力発電システム向けフルレンジの製品群とトータルソリューションを提供できることが強み。
今後も、火力発電システム市場の多種多様なニーズに的確に対応しつつ、グローバルトップを目指して受注活動に取り組んでいくとしている。

[ 2014年6月12日 ]
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