アイコン アップルOS「iOS8」の新機能一覧 ヘルス機能、メッセージアプリ強化

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米アップルは2日、スマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」とタブレット型端末「iPad(アイパッド)」向けの最新基本ソフト(OS)「iOS 8」を発表した。
アッ プルはこの新OSについて、アプリ販売機能「App Store(アップストア)」が加わった2008年以来、最も有意な改良が施されているとうたっている。モバイルコンピューティングの重大な転機となった アップストアの登場に匹敵すると言うのは大げさかもしれないが、わくわくするような多くの新たな機能がお目見えするのは確か。

1、賢くなったキーボード
 キーボードに「QuickType」と呼ばれる新たな予測入力機能が加わった。これはユーザーが入力した文章から学習し、次に文章を入力する際に文脈に適した単語を候補として提示してくれる機能。QuickTypeは、アプリの種類(電子メールアプリかメッセージアプリかなど)や送信先(上司か友達かなど)に応じた適切な入力候補も提示してくれる。

2、メッセージアプリの動画や音声機能の充実
 メッセージアプリも改良され、ライバルのアプリとの競争力が高まる見通しだ。iOSでは音声や動画クリップを作成し、テキストや写真と一緒に投稿できるようになる。また、自分の位置情報を一定の時間(1時間、終日、常時など)他の人と共有することも可能になる。さらに、1度タップするだけで写真や動画など会話に添付されたデータを一覧表示でき、テキストをスクロールしてそれらのデータを探す必要がなくなる。

3、ヘルス機能
 iOSに期待する機能のほとんどは他のOSで既に利用可能だが、アップルの方が他社よりも先行している分野の1つがヘルスだ。iOS 8では「Health」と呼ばれる新しいアプリが搭載される。これは、スマホやその他サードパーティー製アプリ、ウエアラブル端末などで測定した睡眠や消費カロリー、心拍数などのデータをモニタリングできるアプリ。

4、Touch IDがサードパーティー製アプリに対応
 アップルの指紋認証機能「Touch(タッチ) ID」は現在、iPhone 5sのロック解除やアップルの音楽配信ストア「iTunes(アイチューンズ)」やApp Storeでの買い物に使用できるだけだ。サムスン電子のスマホ「Galaxy(ギャラクシー) S5」にも指紋認証機能が付いているが、これは多くのサードパーティー製アプリのセキュリティー手段の1つとして使用されている。iOS 8では、Touch IDもサードパーティー製アプリに対応する。

5、複数のアカウントを家族で共有
 この機能は大喜びする人もいれば、どうでもいいという人もいるだろう。これは、複数のiOSユーザー(複数のアップルIDやiCloudアカント)間で購入した電子書籍や音楽、動画、アプリを共有できるというもの。有り難いのは、IDやパスワードを共有せずに済む点だ。子供を持つ人たちにとってもう1つうれしいのが、アップルで購入する製品に制限を設けられる機能だ。これを使うと、iTunesや電子書籍ストア「iBooks(アイブックス)」、App Storeで何かを購入しようとする場合、購入の可否を求める通知が親の携帯電話に送信され、あらかじめ許可を得なければ購入できないように設定できる。

6、iCloudがより使いやすく、より安価に
 新たなクラウドベースのファイル保存サービス「iCloud Drive(アイクラウド・ドライブ)」は、従来のiCloud(アイクラウド)サービスに比べシンプルだが、重要な違いがある。あらゆる種類のファイルをどの端末からも利用できるようになったことだ。料金も手ごろになった。5ギガバイトは無料、20ギガバイトは月額99セント、200ギガバイトは月額3.99ドルだ(これまでは、わずか50ギガバイトで月額8ドルだった)。
しかし、問題はその信頼性だ。写真や音楽の保存にiCloudを使用したことがある人なら知っているだろうが、このサービスは常に宣伝通りに機能するわけではない。

7、Spotlight検索
 Spotlight(スポットライト)検索機能も改良され、連絡先やアプリなどの端末に保存されているコンテンツだけでなく、地図や電子メール、映画の上映スケジュール、ウィキペディア、トレンドのニュースといったインターネット上の情報も検索できるようになる。アップルによると、さらに現在地などの状況を認識し、最も関連性の高い検索結果を表示できるようになるという。 
とても便利な機能に思えるが、グーグルのOS「Android(アンドロイド)」の検索機能の1つ「Google Now」は以前からそうした状況認識に対応している。グーグルに出遅れているとはいえ、iPhoneユーザーにとっては有り難い。

<ヘルス機能の追加>
アップルは、「ヘルスキット」と名付けたプラットフォームと新アプリ「ヘルス」を発表した。アプリ市場で特に成長が著しい健康・フィットネス分野への参入を意味する。
 これらの新製品は、第三者企業が手掛けるウェアラブル(装着型)端末とアプリから情報を集積する。自分の身体に関する情報を整理するだけでなく、各種データから何らかの問題が示唆された場合には医師と接触することもできるというもの。
 アプリへのコンテンツ提供元には、米メイヨ・クリニックの非営利医療団体が含まれる。
 ヘルスキットでは、アプリで使用される共通言語が提供される。アップルによれば、「(リストバンド型活動量計の)ナイキ・プラス・フューエルバンドを使用するアプリは、睡眠、栄養などといったその他の重要なヘルスキットの指標を取りこみ、各人にカスタマイズされたユーザープロフィールを作成したり、運動能力の向上に努めたりすることができる」。
  アップルは社内における健康関連のハードウエア開発には触れなかったが、「iWatch(アイウオッチ)」がいずれ発表されるとのうわさは前々からある。
また、スマートフォン「iPhone」が歩数など、ユーザーの健康情報を提供できるようになる可能性もあるといわれている。
以上、WSJ参照

 

[ 2014年6月 4日 ]
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