アイコン サムスン 中国市場で小米に首位の座奪われる/2014年第2四半期  打つ手なしか

調査会社Canalys(カナリス)は8月5日、世界最大のスマートフォン市場である中国での4~6月(第2四半期)の出荷数で、中国の小米(小米科技=Xiaomi、シャオミ)が、前年同期比3倍増で、韓国サムスン電子を抜いてシェア首位となったと発表した。
発表資料によると、4年前に創業した小米の4~6月出荷数は1500万台で、中国での市場シェアが14%となった。サムスンは1320万台で、シェアは約12%だった。 3位は1300万台を出荷したレノボ・グループ(聯想集団 )だった。
中国の消費者は、国内メーカーにシフトしており、サムスン以外でシェア上位10位に入った外国メーカーはアップルだけだった。

小米は、低価格高品位機種の販売で顧客を獲得しており、インドやブラジル、ロシアなどでの販売増も目指している。
(小米はS5や5Sとほぼ同等品を中国市場において半額で販売している)
調査会社カナリスは、小米は中国にとどまらず他の市場でも波乱をもたらす勢力になる可能性があり、国際展開する業者は注目するはずだと指摘している。
カナリスによると、中国の4~6月期のスマホ出荷は、1億850万台で、世界全体の約37%を占めた。
以上、ブルームバーグ参照。
 
サムスンもいよいよの時には、小米やレノボに対してパテント問題を浮上させることになろうが、サムスンはアップルと異なり、パテント料をもらったところで、スマホの部品を造る多くの傘下企業を有しており、その操業・稼働率が悪化すれば、未曾有のリストラが必要となり、リストラに伴う莫大な費用が収益を圧迫することになる。これまでの日本型企業のように。(日本の電気・電子製品業界はすでに、そうした体質を変身させてきている。)
サムスンの危機は加速度の付いた中国勢の動きに早まるものと思われる。
 
<世界市場 2014年Q2>
2014年Q2 スマホ出荷高  /単位百万    by IDC
 
2014年Q2
2013年Q2
出荷前年同期比
 
出荷
シェア
出荷
シェア
Vendor
2014Q2 Shipment Volume
2014Q2 Market Share
2013Q2 Shipment Volume
2013Q2 Market Share
2Q14/2Q13 Growth
1. Samsung
74.3
25.20%
77.3
32.30%
-3.90%
2. Apple
35.1
11.90%
31.2
13.00%
12.40%
3. Huawei
20.3
6.90%
10.4
4.30%
95.10%
4. Lenovo
15.8
5.40%
11.4
4.70%
38.70%
5. LG
14.5
4.90%
12.1
5.00%
19.80%
Others
135.3
45.80%
97.5
40.60%
38.70%
Total
295.3
100%
240
100%
23.10%
・IDCは上記のとおり発表しているが、調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、小米はシェア5.1%と、前年同期の1.8%から急拡大させたとしている。
 
[ 2014年8月 6日 ]
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