アイコン 五洋建設/959億円でシンガポール大型総合病院建設新築工事受注

五洋建設は、このほどシンガポール保健省(MOH、Ministry of Health)からセンカン総合病院新築工事を受注したと発表した。(受注額は日本円換算で約959億円。)
本工事は同国史上最大規模の病院建築工事であり、当病院の新設によって、病床が1,400床増えることになる。
同社は、2010年にマウントエリザベスノベナ病院と国立大学病院(NUH)メディカルセンター、2012年にチャンギ総合病院を受注しており、シンガポールにおける病院建築工事としては今回で4件目の受注になる。

本施設は地域病院棟、総合病院棟、専門医クリニック棟を併設した総合病院になっており、緊急を要する重篤患者から集中治療、専門治療を必要としない軽度の患者まで、総合的かつ継続的な治療を提供することがひとつの目的となっている。
また、建設予定地のセンカン地区は、近年、若年層の人口流入が進んでおり、今後も増加が見込まれる同地区の医療需要を満たすことが期待されている。

同社の海外受注高は、2014年3月期の実績が1,549億円だったが、今期は8月末時点ですでに前期の実績を上回っている。通期の海外受注高は、過去最高額の1,884億円(1996年度)を更新する見込み。
同社は1964年にシンガポールに進出して以来、数々の大型プロジェクトに参加してきた。シンガポール政府は、急速に進む高齢化、複雑化する慢性疾病への対策、また、アジアの医療ハブとしての位置づけを固めるべく、今後も良質な医療サービスを提供していく方針を示している。
同社は豊富な実績を背景に、今後もシンガポールを海外事業の最重要マーケットとし、積極的な営業展開を継続していくとしている。

<工事概要>
 工事名称:センカン総合病院新築工事
 発注者:シンガポール保健省
 施工者:五洋建設株式会社
 契約金額:約959億円(11億6,100万シンガポールドル)
 施工場所:シンガポール、センカン地区
 工事概要:【分類】建築 病院
 【構造】RC造 地下2階 地上10階建て
 【延床面積】約288,000m2(駐車場は除く)
 ベッド数:1400床

【工事範囲】掘削、地下および地上躯体工事、内外装工事、空調設備、電気設備、給排水設備、避雷設備、昇降設備、消防設備、医療設備、外構工事

[ 2014年9月11日 ]
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