アイコン 韓国の「iPhone6」の販売時期はいつ? サムスン&韓国とアップルの確執

米アップルは22日、新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」の販売台数が米国や日本などで、発売後の3日間で計1千万台を超えたと発表した。前機種の900万台を超えて過去最多のペースとなる。
新型アイフォーンは19日に販売が開始された。26日からはさらに20ヶ国以上で販売し、年末までに115ヶ国に広げる。
ティム・クックCEOは声明で「販売台数はわれわれの予想を超えている。こんなにうれしいことはない」と述べている。
以上。

 「iPhone6」と「6プラス」の韓国での販売開始時期は明らかとなっていない。

<中国「iPhone6」販売事情>
中国人が「iPhone6」を求めて日本へワンサカ押しかけ、大阪では一悶着生じていたが、中国の販売は、「iPhone」にバックドアが仕込まれていると米ハッカー大会で公表され、それをアップルは否定したものの、こうした事態を受け、中国当局は、直接規制はしていないものの、間接的に共産党系新聞で政府や公共機関に対して「iPhone」の使用を止めるよう呼びかけたりしていた。アップルでは「iPhone6」の原産国である中国でも第一次で販売したかったと思われるが、まだ販売許可が下りていないという(多分、61398部隊にバックドアについて徹底的に調べさせているのだろう)。

<韓国「iPhone6」販売の裏事情>
そうした、中国での販売とは事情がまったく異なる韓国では、第二次の販売時期からも漏れている。
韓国はアップルの対抗馬サムスンの拠点地、アップル×サムスン戦争では、過去、韓国マスメディアがアップルを一斉攻撃、そうしたことからも販売時期を懲罰的に後回しとしているのは確実だろう。

<韓国市場に魅力なし>
世界の話題を気にしすぎる韓国であるが、アップルの話題は盛り上がらない。アップルからすれば、韓国市場は韓国勢が圧倒し、ほとんど魅力もないようだ。
IDCによると、韓国スマホ市場における2014年上半期のメーカー別シェアは、サムスン電子が61%で他社を圧倒し、LG電子が22%、パンテクが11%、アップルは6%と後塵に甘んじている。アップルにとって、市場シェア6%では、販売時期をいくら後回ししても、体勢に影響ないと踏んでるようだ。

<「iPhone6と+」の機能ほか>
サムスンが液晶画面を大型化しファプレットと称するGALAXY NOTEが5.3インチ、S5にしても5.1インチの大画面となっている。
大きすぎて、片手で使いこなすには不向きだ。しかし、その領域に「iPhone6+」は真似して踏み込んだ。
新機能の内容は、オサイフケイタイなど全部これまで日本の携帯に取り入れられてきた技術を網羅したに過ぎないと一部で酷評されている。
また、カメラ部分の出っ張りを嫌う人も多いようだが、ブランドを確立しており、ブランド心酔者はすべてアップルの「iPhone6」に流れ、浮気しない。 これは、亡スティーブ・ジョブスが構築した販売プレゼンテーションに至る「盛り上げ方」が、販売と同時に市場を歓喜の渦にし、今回の大成功を収めていると言っても過言ではない。

<サムスン>
一方サムスンは、低価格帯から高価格帯までのスマホを製造販売し、世界を席巻しているが、世界シェアは急激に落ちている。低価格帯では、中国勢に追い上げられ、レノボに一位の座を奪われ、高級機種でもアップルに先行されている。
低・中価格帯品は、韓国・台湾・中国勢の間で競争激しく、中国勢が激しく追い上げ、中国での中価格帯ではすでに小米が1位となっている。
こうしたことから、サムスンは営業利益率を悪化させる原因となっている。
スマホ市場が、拡大する一方ならば、川上から川下までのほとんどの部材を自社生産している同社のグループ総合利益は莫大なものとなるが、市場の伸び率が鈍化すれば、利益は大幅に減じてしまう。  
また、グループの半導体や液晶ディスプレイなどの製造工場は、生産を拡大していく宿命を帯びる。縮小は経営不振を意味し、今やライバル中国勢が日進月歩で品質・性能等高める中で、拡大し続けることは、困難にも見える。
日本企業が過去そうであったように液晶・半導体などの生産工場はグループで重たくなる可能性がある。

新たなる市場の新興国や後進国での販売は、利益率の高い高級機種の販売台数は限られ、競争されやすい低価格帯機種の販売が中心となる。その分野ではすでに中国・台湾勢に追い上げられているのが実態だ。
中国勢が本格的にこうした国々へ販売展開した場合、中国政府により海外国へ通信インフラ投資も行っており、サムスンの大きな脅威ともなる。

<スマホ機能>
サムスンの製品機能は、すでにアップルを超えているともいえる。膨大な自己資金により、あらゆる分野の人材を世界から集めており、機能的な開発も旺盛。面白い機能も販売ごとに増加させている。しかし、消費者にとって、有り余る機能をどれほど使いこなせているのかは別問題。だが、今回発表したNOTEのエッヂスクリーンは、消費者に共通したサービスであり新たな機能と評価できる。
こうしたことからも、アップルとサムスンの製品開発競争は、世界をリードする形で今後も続いていく。
サムスンは、iPhone6に刺激されたのか、Galaxy Note 4の予約販売を急遽開始している。
(仁川アジア大会開催時に、韓国で販売開始するくらいの販売戦略が必要と思われる)

<台風の目 小米>
中国の小米科技(紅米ノート、米4)は、アップルとサムスンの高級機種のほとんどの機能を網羅した製品をすぐさま真似て造り上げ、ネット販売のみの手法により半額以下で販売して急成長させ、今や世界第5位の販売台数を誇っている。商品の信頼性も含め、中国ではすでに消費者の信用を勝ち取っており、1万円スマホを瞬く間に販売完了させるなどニュース性も持ち合わせている。マスメディアにニュース性の事案を与え続け、ただ乗りの大きな宣伝効果を得、スマホ業界の台風の目となっている。

<中国の懐の深さ>
中国には、電子部品・製品の内外資工場が集積し、液晶から、半導体まですべてのスマホ部材が調達でき、中関村はじめ関連ソフト開発業界も充実してきている。
こうした中国での生産優位性により小米は海外進出を本格化させる。(台湾には、基本設計だけで、製品開発も請け負い、製品化する大手EMSメーカーが何社もある。部材調達・製造・組み立ては、そのほとんどを中国で行っている)

アップルは宣伝の仕方がいくら旨いといっても、製品の機能が行き詰った場合は、その神通力も通用しなくなる。今回の「iPhone6」は画面が大きくなったアップル製品としての新鮮味はあるものの、機能面では限界を表面化させたものとなっているようだ。

スマホ

[ 2014年9月24日 ]
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