アイコン 新型iPhone6/6Plusの電子部品は台湾製が大幅増加

Apple製iPhoneの組み立てをこれまで一手に請け負ってきたのは、台湾の大 手電機EMSメーカーである鴻海(ホンハイ)。Appleは、これまでは内部電子部品については、日本製や韓国製部品を多用していたが、新型 iPhone6/6Plusでは、台湾の電子部品メーカーの採用が大幅に増加している。最先端電子部品分野で、これまでに台湾勢がその技術を飛躍的に向上 させてきた結果となっている。

<プロセッサ>
iPhoneの心臓部であるプロセッサは、これまで韓国サムスン製だったが、新型iPhone6/6Plusに採用されたA8チップは台湾大手の台湾積体電路(TAMC)製。
(新型iPhone6/6Plusでは、液晶・電子部品などサムスン製が大幅に採用が削られ、サムスンの業績にも影響している)

<タッチパネル>
極薄ガラス基板にセンサーを形成し、軽く触れるだけで反応するiPhoneの操作性を実現するタッチパネルは宸鴻科技(TPK)製。

<ドライバーIC>
液晶駆動用ドライバーICは、聯詠科技(ノバテック)製。

<カメラレンズ>
内蔵カメラの光学レンズも台湾メーカー大立光電(ラーガン・プレシジョン)製。大立光電は、400超の自社特許を持ち、0.1mmの極薄レンズを生産・納品している。この分野で世界シェア30%超を握っている。

<金属筐体=きょうたい=外箱>
新型iPhoneのボディである金属筐体を生産するのは可成科技(キャッチャー・テクノロジー)。可成はパソコンなどの金属筐体製造の専門メーカーで世界最大手とされ、世界シェア30%。アルミニウムやマグネシウム合金を微細に削り出す高い技術を持ち、外観を整える丁寧な仕上げに定評がある。iPhone 6で高級感を追求したいAppleの意向に合致して採用されている。

<リチウムイオン電池>
リチウムイオン電池は新普科技(シンプロ)製。

以上、
台湾のEMSメーカーは、スマホ等の生産を依頼されれば、全工程を請け負うと豪語しており、スマホでもこうした多くの部品メーカーが、多くの実績を持ち、新型iPhone6/6Plusで花開いたようだ。
9月販売へ向けた新型iPhone6/6Plus用の部品生産もあり、7月の電子部品製造が好調で、台湾の鉱工業生産は過去最高を記録している。
日本のスマホメーカーが、開発意欲を喪失し付いていくのがやっとの今日、部品メーカーも開発意欲がそがれ、日本勢はここでも失うものだけとなっているようだ。
どこでも造れるものはもはや日本で造っても勝ち目はない。日本の電子部品メーカーは、どこでも造れないものを開発し続け、売り込み続けるしかない。
 

[ 2014年10月14日 ]
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