アイコン ソフトバンク ゴリラのレジェンダりー・ビクチャーズに資本参加 合弁会社設立か

膨大なアリハバの含み益を持つソフトバンクは、ハリウッド版特撮怪獣映画「GODZLLA」を手がけた「レジェンダリー・ピクチャーズ」の少数株式を取得し、両社で合弁会社を設立する見込みだとロイターが2日報じている。
9月にはWSJなどが、ソフトバンクがアメリカの大手アニメ制作会社「ドリームワークス・アニメーション」を34億ドル(約3700億円)で買収する方向で交渉に入ったと伝えていた。
 米当局が買収に寡占から懸念を示し、Tモバイルの買収を断念したソフトバンク。世界の携帯通信社の買収は今後も続けると思われるが、一方で、ゲームや映画に興味を示している。
国内ではこうした業界企業に対して、これまでにも多くの出資を行ってきたが、飛躍する企業は限られている。
こうしたことから、弟がオーナーの「パズル&ドラゴン」のガンホーを機軸に、「クラッシュ・オブ・クラン」のフィンランドのスーパーセルを15.3億ドルで51%の株を買収して傘下に納めた。
それに続く、「ドリームワークス・アニメーション」や「レジェンダリー・ピクチャーズ」の案件となる。
以上。

携帯通信会社は、回線利用者が増加すれば儲かるが、回線利用料の価格競争も厳しい業界。携帯電話販売領域は、永続的な利益の源泉ではなく、やはり、回線利用者を増加させるしかない。しかし、大きく成長できる分野でもなく、それを可能にするのはM&Aしかない。
グーグルやアップルなどが自社製スマホOSを提供し、その見返りに莫大な利益を獲得している「ストア」は、目の上のタンコブとも見て取れる。

サムスンは、スマホを造って売っても未来永劫に開発競争と販売競争にさらされ、利益の保証はない。純粋スマホメーカーの悲哀といえよう。そうしたことから、スマホOSのTIZAN(共同開発)を開発し、自社製スマホに組み込み、携帯を利用する顧客から未来永劫に利益を享受できる体制を模索している。しかし、現実は、30%~35%のスマホ販売シェアを持つサムスン製はじめ多くのスマホメーカーが、グーグルのアンドロイドOSを使用し、アントロイドOSの世界シェアは85%にのぼる。一方、世界シェア15%前後で第2位のアップルは、自社のiOSを組み込み、「Appストア」で二次的な利益をこれまた大きく享受している。

しかし、通信事業者のソフトバンクは、消費者に回線利用とスマホ機器を提供しており、自社OS開発も不可能ではない。サムスンより成功する可能性が高い。
スマホOSの進化は先行き限られ、そうしたところで、同機能を有したOSの新規開発や買収も難しくない。
通信回線を握り、起動ソフトとゲーム等の販売アプリを握り、スマホ機器の販売を手がければ千人力だ。ゲームだけでも「パズドラ」や「クラッシュ・オブ・クラン」のように爆発的な利益を享受できる。しかし、ゲームは生き物、常に開発し、市場の人気を取り続ける必要があるのも確かだ。そのために、米国でバックアップ体制を強化させているものと見られる。
ソフトバンクが今後どう進化するのか不明だが、スマホから巨額の利益が享受できるゲームなどの開発とともに、OS開発も模索されているものと思われる。
当然、今後も携帯通信会社のM&Aも続けられるだろう。それを可能にするアリババの含み益は、それほど魔法の力を持っている。経済低迷の欧州や成長著しい新興国が対象となろう。
 

[ 2014年10月 3日 ]
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