アイコン 経営不振の京都の宇治病院を支援機構が再生支援へ

 官民ファンドの地域経済活性化支援機構は8日、経営不振に陥っている社会福祉法人「宇治病院」(京都府宇治市五ケ庄芝ノ東54-2、理事長:板坂勉)の再生支援を決めたと発表した。
宇治病院は、社会福祉法人としては異例の私的整理手続きを進める。
 支援機構は、再生のために一定の融資枠を設定するほか、経営に携わる人材を派遣する。宇治病院の主力取引銀行である京都銀行をはじめとする取引金融機関には、債権放棄などを依頼する。
 金融機関とは別の民間企業も、宇治病院の再生をサポートするという。裁判所を通さない私的整理手続きは事業を続けながら再生を進めやすい利点がある。

同病院は、これまで必要な医療を提供するための設備投資が長年にわたって続き、当該投資資金に見合うだけの収益を確保することができなかったため、過大な債務を抱えることになった。このような状況下、高齢化により医療・介護ニーズが高まる地域のみなさまの期待にお応えし、医療・介護の質並びに設備の充実を図るには、支援機構の支援を得ることが最善の策と考え、メインバンクの京都銀行とともに支援申込をするに至った。
今回の支援決定により、財務的な問題を大きく改善できる見通しとなった。
今後とも、患者・利用者のみなさま、取引業者のみなさま、当法人従業員を含め、原則として特別な影響は及ぼさない支援措置が取られる。金融機関には支援をお願いする形になるが、今回の支援を契機として、急性期医療から慢性期医療及 び介護や在宅診療まで一貫した医療・介護提供体制を強化し、みなさまへ安心を提供できるよう、誠心誠意地域に尽すとしている。 

[ 2014年8月 8日 ]
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