アイコン 松浦市「つばき荘」の設計基準変更に賠償命令/福岡地裁 控訴は市長のポケットマネーで

松浦市が運営する国民宿舎の建て直しをめぐって、松浦市が、事前の説明と異なる基準で設計業者を選んだため選定されなかったとして、建設設計業の男性が、市に損害賠償を求めていた裁判で、福岡地方裁判所は、男性の訴えを認めて、市に88万円の賠償を命じました。
 この裁判は、松浦市が運営する国民宿舎「つばき荘」の建て直しに伴って設計業者を選ぶ審査の際に、市の職員が、事前の説明とは異なる基準で設計業者を選んだとして、選定されなかった建設設計業の男性が、松浦市に対して220万円の損害賠償を求めているものです。

28日の判決で、福岡地方裁判所の永井裕之裁判長は、「市が、審査委員に対して審査の条件を正確に説明していなかった。そのため公正な審査が行えず原告は精神的苦痛を受けた」として、松浦市に88万円の賠償を命じました。

この裁判は、いったん調停に切り替えられ、ことし1月、松浦市に80万円の解決金の支払いを命じる決定が出されましたが、市がこれを不服としたため、改めて判決が言い渡されました。
松浦市は、「市の主張が認められず遺憾だ。判決内容をよく精査し今後の対応を検討したい」と話しています。
以上、

松浦市は、裁判所による調停さえ受け入れず、判決を受けたことから、当然控訴するものと思われる。しかし、控訴費用も市民の税金であり、控訴すれば88万円の支払いで済むとも思われない。ましてや、控訴して敗訴すれば、控訴代=弁護士費用等の追い銭を支払うことにもつながりかねない。控訴するには、控訴費用を市長のポケットマネーで行うしかない。脆弱な代議士先生がバックにいるからといって好き放題できるものではないのだが・・・。

「つばき荘」については、松浦・こぎゃんでよかと会が次のように指摘している。

① 追加予算の中で備品設備工事費2774万とありますが、一般的に備品は既製品(ベット、テレビ等)であり、設備工事費が付く事はありません。工事の内容とその予算を示してください。
② 建築工事の追加予算の中で「施工する時に岩盤が出てきた為に、岩盤掘削の変更を行なった。」とあります。しかし、設計する時点で地質調査が行なわれているはずです。地質調査の資料を開示してください。又、変更に伴う追加予算を示して下さい。
③ 旧つばき荘の重油ボイラーは新つばき荘に使用する前提で、取替えが行なわれていたそうです。何故、利用されなかったのですか。重油ボイラーの納入時期と納入金額を示して下さい。
④ 重油からガスになった理由が、ランニングコストが安いとの事でしたが、一般的には重油が安いと言われています。ガスが安い根拠を示してください。
その他、建設検討委員会やプロポーザル選定委員会から指摘されていたことが反故にされている。
100名以上の宴会場と70名以上の会議室の要求があったにもかかわらず、最大50名収容の宴会場となり、会議室なしで会議場としての利用もできない、結婚式も行うことができない。
食事のレストランはもセールスポイントの海が見えないところに設置されている。どうしてか。
お客さんと従業員が交差する動線は、セキュリティ上問題ではないか
など指摘されていたが、指摘された事項は無視され、そのまま完成させている。

こうしたデタラメ振りが、暗に予定された事業者への発注などにより、整合性がなくなり、設計選定時から問題が噴出していたものと思われる。建設検討委員会やプロポーザル選定委員会などは、市長が格好を付けるための単なる道具に使用されたに過ぎない。


 

[ 2014年10月28日 ]
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