アイコン LED高速・大容量通信装置の実証をエストニアで/ランプサーブ

LED(発光ダイオード)照明による高速・大容量通信装置を開発したランプサーブ が、同社装置を使ったブロードバンド通信技術の導入に向けて、北欧エストニアと東欧アゼルバイジャン両国と覚書を交わしたことが11月3日分かったと報道 されている。先行するエストニアでは2015年度にも導入される見込み。
ランプサーブは、一般的な家庭向け通信サービスの100倍もの容量の伝送技術を構築。振動に強く、降雨や降雪、太陽光などの影響をほとんど受けない独自システムを作り上げている。各装置は照明の光を双方向で送受信する。
 以上、

<本年4月、横浜赤レンガ倉庫で実証実験>
ランプサーブは本年4月から、従来とは全く異なる光の受信技術を発見、具現化したことにより、飛躍的な性能向上を実現した。
国際規格で定める通信性能に対し、50倍の通信速度、40倍の通信距離を達成したLED通信技術の実用化の可能性と課題を検討するために、年間600万人が来場する人気のスポット「横浜赤レンガ倉庫1号館、2号館」の2棟間によるLED通信設備を仮想化し連携することにより、光が遮断される状態での通信機能、遮断される外的要因、遮断された場合の迂回路等の検証とともに、LED通信から無線(Wi-Fi)による公共通信インフラとしてのアプリケーションやサービスの利用方法に関する検証を行っていると報道されていた。

<可視光通信>
LED通信は、従来の光ファイバーケーブルを補完する省エネ・低コスト、高速大容量の新しい通信手段として世界的な注目を集めており、同社は沖縄発の通信技術として“世界標準”を目指している。
LEDなどを使った可視光通信技術は、照明装置から発散する光(可視光線)にデジタルデータを乗せて無線で送受信する技術。
可視光通信とは、人の目に見える可視光線帯域の電磁波を用いた無線通信の一種。
将来的に、全ての照明が、高速変調可能なLED照明や有機EL照明に置き換わることで「照明が通信インフラになる」、という社会応用面からの点で注目され実用化が推進されている(このように照明を使う可視光通信は、特に照明光通信と呼ばれる)。
しかし、照明の流用以外にも様々な研究開発がなされており、現在のところ「可視光通信」はきわめて多岐にわたる技術・応用領域の総称となっている。
可視光を通信に利用することの長所や短所には以下のものがある。

<長所>
・生体に影響がなく安全、電磁波で他の機器に影響を与えることがない
・発信源・通信経路が目に見えるので、通信範囲が一目で分かる
・従来の電波を用いた通信は、遮蔽物の材質により透過・反射・減衰など予測ができないが、可視光であれば人間にとって非常に直感的である。(欠点でもある)
・電波の知識を要さず、遮蔽板、鏡、レンズなど身近で一般的な道具により容易に通信範囲の変更ができる
・非常に高い指向性での伝播制御や、空間分解能を得られる指向性を利用し、特定の相手とだけ通信するなどの応用が可能である。
・通信のエネルギーを照明に流用できる

<短所>
・見通しできないと通信できない(長所でもある)
・自然/人工の環境ノイズ源、干渉源が多い
・電波においては、大気によりマイクロ波を除き、宇宙からエネルギーの多くが遮断されるため、・自然背景ノイズは比較的低いエネルギーで安定している。しかし、可視光においては、屋外の昼では強烈な太陽光の影響を受ける。また室内や夜間においても、ヒトが活動しているところには様々な照明や表示装置があるため、常に高いレベルで環境のノイズが存在している。
こうした実証実験を繰り返し、いろいろな問題をクリアーしていくことで、何か、沖縄から大きなモノが世界に動き出しそうだ。(国際パテントをがんじがらめにし、販売権賦与を餌に日本の大手企業をスポンサー(資金と研究人材)にして開発ピッチを早めたらいかがだろうか。) 照明の松下電器産業が飛びついてくる可能性がある。

LAMPSERVE Inc 会社概要
社 名 
ランプサーブ株式会社(LAMPSERVE Inc.)
資 本 
84,000,000
代表者 
代表取締役 豊 耕一郎
従業員 
11名(沖縄、東京、エストニア)
本 社 
900-0014 沖縄県那覇市松尾1−12−8 2F
TEL 
098-911-6126
ビジョン
光を操り、環境に優しい技術を創造、人類の発展に貢献する
事業内容
LED・有機EL通信技術の研究/製品開発/製造/販売
組み込みシステムソフトウェア/ハードウェア開発
クラウドコンピューティングシステム企画/設計/開発/サービス連携
システムコンサルティング
沿革
2011年03月14日 沖縄県那覇市にて設立
2011年10月01日 沖縄県新産業創出補助事業(研究開発部門)採択
2013年03月29日 エストニアにてLED通信ライセンス管理事業会社設立
2013年05月10日 光空間通信に関連する特許取得
トピック
2013年10月16日 屋外にて100m TCP/IP 72Mbps の通信速度を実現するLED通信モジュール「Lightmiles 100」を発表
メディア
2013年02月10日 NHK総合 サキどり 特集LED証明通信
2013年04月07日 NHKBS BIZ+   特集LED通信
2013年07月04日 エストニア政府広報誌特集SmartEstonia
2013年08月22日 日経ビジネス 街灯から100メガの高速通信
 
[ 2014年11月10日 ]
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