アイコン 韓国10大財閥のボンボン役員たち 

ナッツリターン問題でクローズアップされる財閥3世たち、苦労した創業者、そしてその過程を見守った2世とは 全く異なり、1970~1980年代の高度成長期に生まれた今の財閥3世は、幼い時からボンボ育ちで周りからチヤホヤされた環境を享受し、周囲を見回すこ とも知らず、道徳心や経営能力面を欠落させたまま、個人商店のような独善的な経営を行う確率が高くなってしまう。
下記図に見れば、財閥企業に御曹司が入社した平均年齢は28.1歳、役員になったのは31.2歳であり、3年あまりで役員に上り詰めている。これでは、超ワンマンにでもならなければ、人が付いてこないだろう。
か わいい子には旅をさせろといい、賢明な経営者は子供をまずは他社に出し、他社の釜の飯を食わせる。日本の中堅のオーナー企業のほとんどはこの手法を使い、 後継者を育成している。入社させてもいろいろな現場を経験させ、頃合を見て中枢に引っ張り上げる。そのため、役員になるころには、社内外でいろいろな人脈 をすでに構築しており、その人脈が経営に生かされている。

韓国の場合、GDPと10大財閥の売上高の単純比較では72.1%と非常に高く、特にサムスンや現代・SKの変調は即韓国のGDPにも影響し、韓国経済を揺るがすものにもなる。
道徳心もない経験不足の3世が創業者と同じようなワンマン経営をしていては、経営中枢の人材(人財)が持たなくなり、経営が変調をきたすことになる。創業者は、何回も何回も打たれ続け伸し上がり今の財閥を形成しているが、3世ではその体験的経営能力はなく、ヒステリーを起こすか、泣きじゃくりばかりで市場の変化に付いていけないのが現実だ。
そのため組織経営が求められるが、その組織を生かすも殺すも人財を集めるかどうか3世自身の経営資質や力量にかかっている。

創業者の会社であっても、少し成功すれば慢心に至り、遊び狂うか、ハイハイおじさんばかりを周りに重用し、その結果会社の寿命を縮め、淘汰される企業が世のほとんど。
韓進Gのチョ・ヒョナ前副社長のような経営者が、日本にも福岡にもゴロゴロいるのも事実だが、そんな企業を引き継がせられる息子たちもかわいそうだ。
今回のナッツリターン問題において、わが身を振り返った財閥3世役員たちは賢明であり、韓国経済を背負って立てる経営者になろうが、関係ないとする者たちの財閥は、オーナー家財閥からいずれ切り離される可能性が近いだろう。それほど経営は難しい。
内外にヒステリー状態の韓国政権と大韓航空もまた似たり。チョ・ヒョナ前副社長のような独善性は国民性もまた陥りやすいようだ。

参考 
韓国10大財閥のGDPと売上高比較
サムスン
21.9%
現代・起亜自G
12.6%
SK
11.7%
LG
9.0%
GS
5.4%
現代重工
5.0%
ロッテ
4.5%
ハンファ
2.8%
韓進
1.9%
斗山
1.7%
合計
76.5%
修正合計
72.1%
10大財閥の売上高合計
約946兆ウォン
韓国実質GDP額
1,311兆ウォン
・(注)売上高=GDPではない。
・売上高は2011年決算分であり古い。 
・現在12月17日為替.:0.1069円
 
ハンギョレ新聞
上図はハンギョレ新聞掲載分。
[ 2014年12月18日 ]
スポンサード リンク

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索