アイコン ギリシャ新政権 中国へギリシャ売り加速へ 返す刀でドイツに22兆円戦争賠償金請求

強行に緊縮財政を求めるIMFとドイツ、緊縮財政に国民が疲れ果て誕生した反緊縮財政派のチプラス政権。
チプラス政権はこれまでの緊縮の財政再建計画を破棄しEU欧州委員会に対して債権を全額カットか棚上げするよう要請、当然、原則派で強硬派のドイツが反対し、ギリシャ問題は再び欧州連合の不安材料になってしまった。
こうした中、ギリシャへ救いの手を欲深い中国が食指を伸ばし続けている。その一方で、チプラス政権はドイツに対して、戦争賠償金の揺さぶりまでかけている。

ギリシャのチプラス首相は、中国の李克強首相と電話会談し、経済協力の深化などをめぐり協議したとギリシャ政府高官が11日明らかにしたとロイターが報じている。
同高官は「李首相は、中国企業がギリシャでの新規投資に関心を寄せているとチプラス首相に伝えた」とし、「両首脳は経済や商業、文化に関する協力強化について話し合った」と語った。
また、チプラス首相訪中の準備に当たるため、ギリシャ政府が代表団を中国に派遣することについても協議されたとしている。

これに先立ち、中国外務省は、同国がギリシャに支援を申し出たとするギリシャ政府高官発言について、支援の話は知らないとの見解を示していた。

また、ギリシャのカメノス国防相は、ユーロ圏との債務協議で新たな合意に至ることができなかった場合、ユーロ圏以外に支援を求める可能性もあると示唆している。

ギリシャは1952年、ドイツより先に軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)に加盟している。
NATO軍もEU内の経済戦争には無力のようだ。

<中国はギリシャの港を買っている>
中国の国営海運会社コスコ(中国遠洋運輸公司)がアテネ首都圏の外港都市ピレウスのコンテナ港運権益を35年契約、34億ユーロの対価で購入している。
さらに、ピレウス港近郊の陸運への積みかえ施設と梱包センターも既に買収している。ピレウス港湾運営会社の株式23%取得の意向も示している。
クレタ島の港にも食指を動かし、ギリシャ第二の都市テッサロニキでは、コンテナ・ターミナル入札に参加したところで市民の反対運動に遭っているという。
加えて、中国資本は、アテネ国際空港の20年契約の権益(2026~46年)に関して5億ユーロの対価でギリシャ政府と獲得交渉中。
 
おまけに、経済超低迷のロシアも中国と共にギリシャに対して支援を申し出ているという。
こうした、ギリシャの揺さぶりにさえ対応できないEU連合であり、ギリシャのユーロ圏離れが現実化してきている。

ドイツのメルケルと習主席は仲良しこよし、中国がギリシャの権益を購入することを暗黙の了解事項にしている可能性が高い。ドイツもギリシャもNATO同盟国同士、ギリシャは財政破綻して窮鼠猫を噛む状態、安全保障上などの論理は今のドイツ政権にもまったくないようだ。

<ドイツに対して戦争賠償金22兆円ギリシャ請求>
こうしたドイツの強行姿勢に対してギリシャのチプラス新政権は10日、第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるギリシャ占領で被った損害の賠償を請求する方針をドイツに伝達した。

ドイツは「問題は解決済み」と拒否しており、ギリシャの財政緊縮策の是非を巡る両国の対立に歴史問題が加わった。「欧州統合の精神に反する」とギリシャ新政権の対応を批判する声も出ている。
 ナチスは第二次大戦中の1941~44年、ギリシャ本土を占領。当時、ギリシャに強要されたナチス向け戦時融資の返済分や占領による損害の賠償を含め、チプラス政権はドイツに対して1620億ユーロ(約22兆円)を請求する権利があると主張している。
コジアス外相が10日、ベルリンを訪れ、ドイツ政府に方針を伝えた。

チプラス首相は8日の議会演説で請求理由について「ギリシャ国民と歴史、そして、ナチズムと戦い、血を流した全欧州人への道義的な義務がある」と述べた。

パラスケボプロス法相も9日、44年のナチス親衛隊によるギリシャ中部ディストモ村での虐殺の生き残りと遺族への補償金支払いをドイツに命じた判決を執行する書類に署名すると表明した。
一方、ドイツは旧西独時代の1960年に、ナチス時代の不法行為に対する補償としてギリシャに1億1500万マルク(当時のレートで約97億75百万円)を支払う協定を結んだ。また、90年のドイツ統一時に東西ドイツが旧連合国の米英仏ソと調印した条約で「請求権問題は解決済み」との立場を崩していない。

このため、ガブリエル独副首相は9日、ギリシャの要求を「根拠がない」と拒否した。
 チプラス首相は緊縮策を拒否する理由について「尊厳を取り戻す」ためと説明しており、賠償請求もその延長線上にある。だが、欧州議会の中道会派「欧州自由民主同盟」のフェルホフスタット代表は「賠償請求でチプラス首相は欧州統合の土台を損なっている。戦後、かつての敵同士が協力して共通の未来を築くという選択をしたことを忘れているのではないか」と苦言を呈したと報道されている。
以上、
日本が韓国に支払った額はいくらだっけ、無償3億ドル、有償2億ドル、民間借款3億ドルの供与及び融資を行った。当時は固定の360円で無償だけで1,080億円、現在価値で1兆5千億円前後となる。

ドイツを見習えとさかんに韓国は日本に対して言うが、ドイツはギリシャに対して当時の価値で97億円しか払わず、日本は1080億円を韓国に支払っている。
このことは、韓国の人も良く理解しておくことが必要だろう。
 

[ 2015年2月12日 ]
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