アイコン 中国景気減速鮮明 5月の生産者物価指数5ヶ月連続減、消費者物価指数も縮小

 

中国では、企業が製品を出荷する際の値動きを示す生産者物価指数が、5月は5ヶ月連続で前年同月比4%以上下落したほか、消費者物価指数の上昇幅も4ヶ月ぶりに縮小し、景気が減速するなかで内需の弱さが続いているという見方が広がっている。

中国の国家統計局の発表によると、企業が工場などから製品を出荷する際の先月の生産者物価指数は、前年同月比で▲4.6%下落した。下落幅は前月から変わらず、5ヶ月連続で4%以上の落ち込みとなった。
これは、国内の不動産向けの投資や海外向けの需要の伸び悩みから鋼材や建築資材が値下がりしているほか、自動車や機械関連の分野で取引価格が下がっていることなどによるもの。

一方、5月の中国の消費者物価指数は、自動車をはじめとする耐久消費財や酒が値下がりしたことなどから、前年同月比で1.2%の上昇にとどまり、上昇幅は前月から0.3ポイント縮小した。

中国経済の専門家の間では、このところ原油が値上がり傾向にあるのに物価の指数が上向かないのは、国内の景気が減速するなかで内需の弱さが続いていると指摘されている。
中国政府は、成長の質を重視する経済を目指しているが、内需に弱さが見えるなかで、景気の急減速を避けながら構造改革を進められるか、難しいかじ取りを迫られている。
以上、

0610_02.jpg

<5月の中国の貿易収支>
中国の5月の輸出は3ヶ月連続で前年同月を下回ったほか、輸入も7ヶ月連続で前年より減少し、外需、内需ともに振るわないなか、減速する中国経済の先行きへの不透明感が増している。
中国の税関当局が発表した貿易統計によると、中国の5月の輸出は、1907億ドルで、前年同月より▲2.5%減少し、3ヶ月連続減となった。
一方、輸入は1312億ドルで、不動産向けの鋼材や自動車関連の取引が落ち込んだことなどから、前年同月より▲17.6%と大きく減少、7ヶ月連続の減少となった(原油の輸入価格安も影響している)。
(一方的に悪いとはいえない。原油安による輸入額の減少、一方で、原油加工製品の輸出額の減少は、構成する比率も大きく、貿易黒字額も見る必要がある。)

[ 2015年6月10日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 
JCNET注目記事!
安倍さんは戦後を終わらせようとしている(06/26 09:44) 2015:06:26:09:44:18
「心の病」で労災認定 過去最多の497人、(06/26 08:30) 2015:06:26:08:30:39
PR いま建設業界の求人が急増中、当サイトおすすめのワークポートが便利です。


PICK UP

↑トップへ