アイコン 「アビガン」仏機関エボラ臨床効果ありと発表 富士フイルムの傘下富山化学工業製

 

エボラ出血熱の新たなる感染者数は、昨年11月をピークに急激に減少している(下記表参照)。
富士フイルムの傘下の富山化学工業が、鳥インフルエンザ感染対策薬として開発、非常時での投与を条件に厚労省から認められているアビガン。ウイルス全般に効能があり、ウイルス自体の遺伝子の複製を防ぐとされ、米当局がエボラ緊急対応薬剤候補として挙げ、一躍有名となった。

フランスの国立保健医学研究機構は、富士フイルムのグループ会社が開発した薬、「アビガン・一般名ファビピラビル」が、エボラ出血熱の治療に効果があるか昨年12月から西アフリカのギニアで臨床試験を行ってきた。

そ して、2月23日、80人の患者を対象に行われた初期の試験結果を発表し、血液中のウイルス量が非常に多く内臓の損傷が進んだ重症の患者については効果が 見られなかったとする一方、ウイルス量がそれほど多くなく症状が深刻化していない患者については、薬の投与で致死率が30%から15%に低下したという。

これについて当研究機関では「症状が深刻化していない患者には効果があることを示す有望な兆候だ」としている。
研究機関では今回の結果を踏まえて、さらなるデータを得るために臨床試験を続けることにしている。
エボラ出血熱の治療薬を巡っては、イギリスのオックスフォード大学などがアメリカの製薬会社が開発した薬の臨床試験をリベリアで始めたものの、患者数が減って十分なデータが得られないとして中止している。

宗主国の関係:
ギニアは以前フランスの植民地であり関係が深い。リベリアは米国・シエラレオネは英国と関係が深く、両国は奴隷解放により、奴隷の帰国先とした両国へ帰還させた関係。

<日本にとって新たな問題>
アビガンについては、中国がそっくりさんを造り上げ、自国メーカーが開発したと大法螺を吹いていた。国際機関がそれを指摘し、富士フイルムは中国メーカーに対し特許権侵害を中国で訴えた。(アビガンそっくりさんを最初に開発したと発表したのは人民解放軍および軍関与の薬メーカー、中央政府は当初不知としていた。)

だが、中国は特許・パテントという言葉がない国、スマホでもアップルとサムスンの技術・パテントを使い放題。アップルもサムスンも特許侵害で訴えれば、勝利することは間違いないが、その後、中国当局から中国市場での商売ができなくなるような仕打ちを受ける。そのため黙認している。

エボラウイルス感染者数と死者数
(2015年2月10日現在)
感染国
感染者数
死亡者数
死亡率
シエラレオネ
10,987
3,363
30.61%
リベリア
8,931
3,858
43.20%
ギニア
3,081
2,032
65.95%
ナイジェリア
20
8
40.00%
セネガル
1
0
0.00%
マリ
8
6
75.00%
アメリカ合衆国
4
1
25.00%
スペイン
1
0
0.00%
イギリス
1
0
0.00%
 
23,034
9,268
40.24%
・WHO
 
2014年11月をピークに急激に新たな感染者数は激減している。(赤腺が新感染者数、黒線は死者数) 米疾病予防管理センター&WHOによる資料
 
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[ 2015年2月25日 ]
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