アイコン 英HSBC 脱税口座残高14兆円 「スイスリークス」 デビッド・ボウイも

スイスリークス英金融大手HSBCが、顧客情報に関する秘匿性の高さで知られるスイスの銀行制度を利用し、超富裕層や武器商人などに秘密口座を提供して利益を得ていたことが先日、明らかになった。
ワシントンを拠点とする国際調査報道ジャーナリスト連盟(ICIJ)が公表した機密文書、いわゆる「スイスリークス」によれば、不正が疑われる口座の残高は1200億ドル(約14兆円)近くで、その大半は脱税によるものだった。

スイスリークス事件(SwissLeaks):
世界最大規模の金融グループHSBCホールディングスのプライベート・バンキング部門(en:HSBC Private Bank、本社ジュネーヴ)による富裕層顧客の巨額脱税幇助が、機密文書の公開によって2015年に明るみに出た事件。
2007年、同社社員でIT担当だったエルベ・ファルチアニが、多数のファイルを盗み出しフランス政府当局に提出していた。
これらのファイルは、フランスで脱税の摘発のために活用され、2010年には他国の政府とも共有された。
国際調査報道ジャーナリスト連合(International Consortium of Investigative Journalists、ICIJ)は、これらのファイルをフランスの新聞ルモンド経由で入手し、2015年、45社を超える世界中のメディアに提供している。

HSBCのプライベート・バンキング部門は、個人の顧客を企業として登録するなど、国際税法の抜け穴をくぐり抜けるサービスを提供して超富裕層の顧客を獲得してきた。
脱税を幇助するため、未申告の「ブラック口座」を開設していた疑いも持たれている。
顧客側も偽名の使用を銀行に指示するなど、資産隠しに積極的に関与していた。

 1988~2007年の顧客名簿に載っている顔触れは、ティナ・ターナーやデビッド・ボウイといったアーティストから、企業の役員や国際的な指名手配犯、王族、政治家など10万人以上、国籍は200ヶ国以上に及ぶ。武器の密売人、紛争鉱物や紛争ダイヤモンドのディーラーもいる。
公的資金を使い込んだ罪で有罪判決を受けたラシド元エジプト通産相は、3100万ドル相当の口座を管理していた。
情報をリークしたのは、HSBCの元従業員でコンピューターシステムの専門家のエルベ・ファルチアニ氏。
2008年にファルチアニから通報を受けたフランス当局は、データを各国に提供し、米国税庁など10ヶ国以上の税務当局が捜査に乗り出している。

  HSBCは2012年にも、メキシコの麻薬カルテルなどの約20億ドルに上るマネーロンダリング(資金洗浄)に関与し、米司法省と総額19億2100万ドルで和解している。
今回の件で同社は、「コンプライアンス(法令遵守)と資産査定の基準が著しく低かった」と認めた。ただし、個々の顧客についてはノーコメントを貫いている。
以上、

欧米の世界的な金融機関はタチが悪過ぎる。
イギリスの脱税税の最高ペナルティ額は200%となっている。倍返しだ。
HSBCに対しては、ドイツ、オーストリア、フィンランド、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーなどが2010年のデータも寄こせと交渉している。

スイスの地下金庫に眠るとされるナチスの財宝はその後どうなったのだろうか。内実は一つも明かされていなかったが・・。スイスは、ナチスの財宝をギリシャとスペインにプレゼントすれば、欧州経済も良くなることだろう。そのままだとケッコウエゲツないスイスが所有物にしてしまう。

 

[ 2015年2月28日 ]
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