アイコン 中米ホンジュラスで古代都市新発見 「白色都市」OR「猿神の都市」

約1000年前に栄えて姿を消した古代都市が、中米のホンジュラスの熱帯雨林で探査チームによって発見され、考古学界が興奮している。
4日、米月刊誌「ナショナルジオグラフィック」によると、ホンジュラス国立人類学歴史研究所(IHAH)と米コロラド州立大学の探査チームは先月、ホンジュラス東部のモスキチア地域の熱帯雨林で「白色都市」または「猿神の都市」と呼ばれる古代都市の跡を発見した。

ホンジュラスは、古代マヤ文明が発生したグアテマラの隣国。

探査チームが発見した古代都市は、1492年に探検家のコロンブスが米大陸を発見する前から存在した別の古代文明の中心地と推定される。
探査チームは、盗掘を憂慮し、この都市の位置を公開していない。
コロラド州立大学の考古学者で探査責任者のクリストファー・フィッシャー教授は、「本来の姿のまま略奪されていない状態だった。非常に珍しいケースだ」と話しているという。

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1900年代初め、ホンジュラス地域の探検家や鉱山業者が、原住民から熱帯雨林の都市に関する話を聞いていた。
原住民は、この都市が自分たちをスペインの征服者から守ったと話したが、正確な場所を知る者はいなかった。
1920年代、一部の探検家が都市を探そうとしたが失敗。
1940年、米国の探検家のセオドア・モードは、数千個の遺物を発見したとし、都市の跡を確認したと主張した。しかし、位置を公開せずに自殺し、再びヴェールに覆われていた。

千年の歴史の古代都市の存在が明らかになったのには、先端技術の力が大きい。
コロラド大学の探査チームは2012年5月、航空機に先端レーダーを装着して地上を撮影した。航空撮影写真を分析した結果、不自然な物体が渓谷から1、2キロ離れた所で発見。公共の建築物や巨大土木工事の跡、家の跡、施設、運河、貯水池と推定された。

探査チームは数ヶ月前、考古学者、民俗植物学者、レーダーエンジニア、ドキュメンタリー映像製作者などで探査チームを構成した。
探査チームは、現地で、土で作った砦やピラミッド、墓などを発見した。

宗教儀式に使われたと見られる石の椅子やコンドルや蛇の形が彫刻された皿などの遺物52点も発掘された。
IHAHのオスカル・ネイル・クルス研究員は、「西暦1000年から1400年に使われた遺物と推定される」と話しているという。
以上、報道

[ 2015年3月 5日 ]
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