アイコン ウクライナ情勢 ガス代金ロシアへ支払いほか 

0309_109.jpgロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムは6日、ウクライナ国営ガス会社ナフトガスからガス代金追加分として1500万ドル(18億円)を受領したと発表した。
3月中旬までのガス代金が前払いされたことになる。
ガスプロムは5日にも、1500万ドルの支払いがあったと報告している。
ガスプロムのスポークスマンによると、支払われたのは6330万立方メートル分の代金で、親ロシア派武装勢力が支配するウクライナ東部への供給分は含まれていないという。
以上、

ウクライナ経済は破綻しており、欧米やIMFからの支援でこうしたガス代金が支払われている。当然、支援は有償であり、いずれ返却する必要がある。
ウクライナは、ソヴィエト時代軍事工場が多くあり、軍艦の造船所も多かった。その軍艦=航空母艦ヴァリャーグもその一つで完成間際だった。
として1985年12月にウクライナ・ソビエト社会主義共和国・ムィコラーイウの黒海造船工場で起工され、1988年11月に進水した。太平洋艦隊への配属が予定されていたがソヴィエト崩壊でウクライナの軍港に係留されたままとなっていた。1998年に中国に売却された。
ウクライナはその空母を寄りによって中国に売却し、中国で空母「遼寧」として就航している。
ウクライナは見境のない国。

2代前、西側の支持を得てティモシェンコ首相(女性)が登場したが、別嬪さんの割には、汚職内閣を作り上げ、大統領から解任される事態に至り、ロシアに近い人物が首相に就任した。しかし、彼もまた、今度は西側の反発を招き2014年のクーデターで失脚した。
ティモシェンコは、詐欺罪で逮捕歴もあった実業家であるが、自らの企業群に対する国策営利に没頭しなければ、こうしたウクライナの悲劇もなかったものと見られる。ティモシェンコの色目に西側諸国が乗じ、莫大な支援をした相手が悪かった。
ティモシェンコは、昨年のクーデターにより檻から出てきたが、玉手箱状態で、昔の面影はなく、すっかりバァバァとなっていた。それでも昨年6月の大統領選挙で出馬したが、首相時代の汚職に対する政治家不信は、ウクライナ国民の間で払拭されておらず見事落選した。
欧州は長期にわたり貴族が政治を司ってきた歴史があり、フランスに見られるように当時のスケベ体質をいまだ温存しているものと見られる。

現在のウクライナは、大統領選挙で当選した実業家「チョコレート王」のペトロ・ポロシェンコ氏の政権が仕切っている。
しかし、経済は破綻状態、内戦の維持費もバカにならない。当面、欧米が援助し続けるだろうが、欧米企業の産業投資は、欧米のロシアに対する制裁があり、それに対しロシア側の反制裁があるだけに多くは望めない状況となっている。
ただ、停戦が蚊帳の外に置かれた米国は面白くないかもしれないが停戦も実現し、ガス代も支払い、政治だけでも前に向いてきたのは、ポロシェンコ政権のなせる業と評価される。


 

[ 2015年3月 9日 ]
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