アイコン 倒産危機VW 違法プログラム「ボッシュ」提供か 2011年に社内で指摘 企業風土の問題

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ドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネなどは27日、フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を巡り、VWで2011年頃に社内の技術者らが、一部のディーゼル車について、排ガス基準を満たしていないと指摘していたと報じた。
 VWは社内で不正が見つかったのに放置して、世界各地で販売を続けていた可能性もある。

 報道によると、技術者らの指摘は、VWが、今回の不正発覚後に行った調査で判明したという。25日に行われた調査メンバーらの会議でも報告されたもの。この指摘が当時、社内でどの程度、共有されていたかは不明。
VWは、今後の調査で経営幹部も事実を把握していたことが確認されれば、不正を隠して社に損害を与えたとして、関係者に補償を求める可能性もあるという。
以上、

<違法プログラムはボッシュが試験用に提供>
ドイツの大衆紙「ビルト」の27日の日曜版は、自動車部品業界世界ナンバー1の独「BOSCH、ボッシュ」が、違法プログラムを制作しVW側に提供していたと報じた。
ボッシュは、2007年にフォルクスワーゲンに対し、ソフトはあくまで開発段階で使用するもので、販売される車両に搭載するのは違法だと書面で警告していたと報道した。ただ、これについて、ボッシュ側は守秘義務を理由に取材を拒否しているという。
以上、

2007年の開発段階と2011年に問題が明らかになっていたことになる。
なお、ボッシュの株価は18日21879€、24日20306€と7.2%しか落ちていない。自動車産業への比重が高いとされているが、今回27日の報道を受け、月曜日は大きく下げるかもしれない。
 追、VWの株価は18日161€、25日115€で下落率は▲28.6%となっている。

<ポルシェオーナー家の独裁>
創業家(ポルシェ家)一族出身で1993年からトップの座にいる豪腕のピエヒ会長と辣腕で片腕のウィンターコルンCEOの2人の経営者が、中国市場での急成長に気を良くし、当事、トヨタを追い越せと血ナマコになっており、幹部クラスは首を覚悟にしなければ、問題を上に上げることもできなかったのだろう。

ピエヒ会長は権勢に溺れ、自ら指名して蜜月時代を築いたウィンターコルンCEOとは、最後にはウィンターコ.ルン氏の任期などを巡り軋轢が生じ、最高決議機関である監査役会(取締役会相当)から今年4月ピエヒ会長が解任された。
そのウィンターコルンCEOも今回の違法ソフト問題で辞任。新CEOには、ポルシェ会長でVWの取締役会メンバーであるマティアス・ミューラー氏が就任した。
ピエヒ会長の社外からの権勢は大株主でもあり、更に新CEOがポルシェ出身でもあり続くものと見られている。
ただ、今回の問題で、金融機関およびドイツ政府やニーダーザクセン州が更なる最高幹部の人事刷新を図らせる可能性もある。

Volkswagen Group
発行済株式(普通株)
2億9508万株
資本金
 
株主
持株比率
Porsche Automobile Holding SE
32.20%
海外投資機関
24.90%
Qatar Holding LLC
16.40%
ニーダーザクセン州
12.70%
個人投資家等
9.30%
ドイツ内投資機関
3.00%
Porsche GmbH, Salzburg
1.50%
【議決権付株式】
Porsche Automobile Holding SE
50.73%
ニーダーザクセン州
20.00%
Qatar Holding LLC(カタール政府)
17.00%
Porsche GmbH, Salzburg
2.37%
 
[ 2015年9月28日 ]
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