アイコン 倒産危機VW ウィンターコルン前CEOを詐欺罪で捜査

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独ニーダーザクセン州の検察当局は28日、フォルクスワーゲン(VW)による排ガス規制逃れ問題で、VWのウィンターコルン前会長兼VW-G最高経営責任者(CEO)について詐欺容疑で捜査を開始したと発表した。
全世界で1100万台の問題車両が販売されたVW史上最大のスキャンダルは、トップを巻き込む刑事事件に発展した。

予想される大規模リコールで経営悪化が懸念されるVWにとって、さらなる打撃が加わることになった。

検察は、ウィンターコルン氏は排ガスの検査値を不正に操作する装置を付けた車を販売することで、顧客に対する詐欺を行った疑いがあるとしている。検察当局には市民からVWに対する複数の刑事告発があり、VWも容疑者不詳で検察に告発していた。
検察は、声明で「捜査の目的は(不正に関わった)責任者の特定だ」とした。

ロイター通信などによると、当時開発部門にいた
1、VWグループの技術開発責任者で子会社アウディ取締役ハッケンベルク氏
2、VWのノイサー取締役
3、子会社ポルシェのハッツ取締役
の3人を出勤停止にしているという。
検察は関係社員に対する捜査も開始しており、3氏も刑事責任を問われる可能性が高まっている。
VWは、上記、元開発部門で現役員3人から辞任の申し出があり、9月25日開催された監査役会で辞任を認めたと報道されていたが、まだ在任しているようだ。

大手自動車部品メーカーのボッシュが2007年に、車両の開発用として、法違反になるため絶対市販車に搭載できないことを条件に、当該の開発用プログラムを譲り渡したもの。それをVWは開発した市販車に搭載し、2015年9月18日米国で発表されるまで搭載し続けていた。それも2011年には、社内の技術部門で、走行中Soxが基準値より多く排出されている結果が検証、その問題が上層部に上申されたが、上層部はそのまま放置していた。そうしたことから、開発の上層部はディーゼルエンジンに違法なソフトウエアを搭載していることを認識していた疑いが強まっているもの。

今後の捜査では、不正が誰の指示によるものか、こうした情報をウィンターコルン氏や3幹部が認識し、どのような処置を取っていたかも焦点になる。

ウィンターコルン氏は、米当局による18日の発表で不正問題が発覚後、23日の監査役会(取締役会に相当)で辞任を表明。声明では、「不正問題には一切関知していなかった」と関与を否定していた。


 

[ 2015年9月29日 ]
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