アイコン 倒産危機VW 規制逃れ決定は2005年頃 ピシェツリーダーVW会長時代

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ドイツのDPA通信は28日、フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を不正に逃れていた問題で、規制逃れを約10年前に決めたと報じた。
ドイツの検察当局によるVW捜査の対象が拡大する可能性が出てきた。
不 正の発端は、引責辞任したウィンターコルン前会長の前任者の時代にまでさかのぼり、当時経営トップだった人物の関与の有無が焦点となる。DPAが報じた VWの内部調査結果によると、規制逃れの決定は2005~06年で、ピシェツリーダー氏がVWの会長を務めていた。不正問題で辞任したウィンターコルン氏 は07年に後任としてVW会長に就任していた。
以上、

現在、欧州で一世を風靡しているVWのダウンサイジングディーゼルエンジンとは何だったのか。
環境性能良し、燃費良し、動力性能(高出力、高トルク=加速性能・登坂力)はターボチャージャー付で文句なし。

自動車産業界が大気汚染問題、地球温暖化問題で、排ガス規制に準拠しようと懸命に努力する中、VWはせっせと裏技の違法テクニックを使用して、技術のVWを世界に知らしめていたことになる。

この衝撃の問題は9月18日にアメリカ当局から発表されたが、17日には、ドイツフランクフルトで開催されていたモーターショーで、メルケル首相自ら駆けつけ、VWのブースでウィンターコルン前会長らとともに記念撮影に及んでいた。

 2007年前後から中国では№1メーカーとしてVWは君臨、そのため中国ボケしたのか、伝染したのか中国特有の検査偽造により光化学スモッグの原因とされるNOx基準値をクリアしていた。

アメリカでは、VWの「EA189」型と呼ばれる2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジン搭載車48万2千台が対象になっているが、VWからは世界で対象車は1100万台と発表されたものの、今もって具体的に適合車両名やメーカー名(傘下12社)が発表されていない。

欧州メーカーのほとんどがディーゼル車で使用している触媒方法である尿素系触媒は、軽油特有の濃いNOxの排ガスを除去するため専用の触媒機器を通すことになる。しかし、その尿素系触媒機器の機能は、時間が経つに連れ劣化するという問題も抱えているという。特に米国の一部や中国の劣悪軽油などでは・・・
その後行われた不正をしていないBMW車の米での走行検査では基準値の11倍が検出されたという(マツダのディーゼル車はまったく異なる触媒法)。

こうした問題で、今後、ディーゼル車も含め環境検査は走行検査になるだろう。尿素系触媒付のディーゼル車そのものが、販売できなくなる可能性もある。
(アメリカではNOxについては、ディーゼル車の経年車両の検査も義務化されているという。・・・義務のみ)

VWも販売価格を上げれば各種をクリアできようが、大衆車であるゴルフなどの販売価格をHVプリウス並に抑え、販売するにはVWにとって不正しかなかったようだ。特にアメリカでは、販売増をはかるため、価格を下げ販売しており、VWの営業利益率全体の悪化を招いているほどだ。

排ガス規制を考慮しなければ、燃料価格が安い軽油を使用するディーゼル車、価格は既存ディーゼル車より加給器とインタークーラーを取り付ける必要があり高くなるが、燃料価格は安く、小排気量でも動力性能を格段に上げることで、差別化がはかられる。ただ、こうした車は今やどこのメーカーも朝飯前に造れる。
VWにとってもNOx除去の触媒機器を機能させることは、それほど付加がかかるということだろう。小排気量車でエアコンを付けるのと同様に、燃費も動力性能も下がるということと同じ。

[ 2015年9月29日 ]
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