アイコン 明治時代創業の老舗旅館経営の「網元なか平」(株)なか平(三重)/破産開始決定

元、高級旅館「慶泉」経営の(株)なか平(三重県鳥羽市相差町184-2、代表:中村幸司)は2月22日、津地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、室木徹亮弁護士(電話059-229-6660)が選任されている。

 負債額は約13億円。

老舗旅館「網元なか平」経営の同社は、バブル崩壊後に高級旅館「慶泉」をオープンさせ、志摩市内にもホテルを開設したものの、不景気で観光客が減り、売上不振が続き、借入金ばかりが増加、経営不振に陥り、志摩市内のホテルは売却、その後も集客不足が続き、高級旅館「慶泉」を別会社に譲渡し、同社は今回の措置となった。

 最近は消費不況で日帰り観光客は原油安もあり増加しているものの、宿泊客は久しく減少している。アベノミクスによるインバウンド効果で潤っている宿泊施設は、田舎にあっては極一部でしかない。国内の観光客増が内需の基本であるが、インバウンドで目先をごまかされ、観光地はすべて潤っているような錯覚を国民に起こさせている。

 志摩・鳥羽はサミットも開催されることから注目されているが、現実は厳しいようだ。

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[ 2016年2月23日 ]

 

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