アイコン 千鳥饅頭の千鳥屋総本家(株)(東京)/民事再生申請  チロリアン・マルボーロ

スポンサード リンク
 

菓子製造の千鳥屋総本家(株)(東京都豊島区駒込 3-3-19、代表:原田季和)は5月16日、申請処理を吉田広明弁護士(電話03-5219-5151)に一任して、東京地方裁判所へ民事再生法の適用 申請を行った。監督員には、田口和幸弁護士(電話03-3273-2600)が選任されている。
同社は経営不振から民事再生を申請したが、今後、神戸市のGLIONグループがスポンサーとなり、再建を目指す予定。

千鳥饅頭の千鳥屋は、寛永7年(1630年)佐賀県で創業、炭鉱で賑わう福岡県飯塚市へ昭和2年(1927年)に進出、福岡市へは昭和24年(1949年)に進出、南蛮焼菓子「千鳥饅頭」やチロリアンで知られる。

同社の中興の祖・故「原田つゆ」さんが平成7年(1995年)12月に遺言状を書かず他界、つゆさんとともに福岡本店の経営に携わっていた次男が会社を承継したことから、兄弟姉妹(5男3女)により、会社や多く不動産、所有骨董品などの相続問題が発生、原田つゆさんの命令で東京に1964年5月から出店していた長男が東京で独立、3男も大阪店を現地で独立させ、5男も飯塚本店を独立させた(4男は事業を承継せず)。
兄弟姉妹たちは財産相続において、裁判で骨肉の争いを展開した。そのため、全国で千鳥饅頭を販売するなか4兄弟は一緒に広告宣伝するわけでもなく、千鳥饅頭やチロリアンの知名度・ブランド力を下げ続けてきた。
全国4社とも完全独立型の経営で、今ではそれぞれの子供たちが経営する時代になっている。(昔は仲がよかった従兄弟たちが経営する時代に至り、CMくらいまとまれば全国での知名度も昔のように上がると思われるが、親たちの意向をそのまま継承しているようだ)

<千鳥饅頭・全国4社>4社とも完全独立型経営
1、千鳥屋総本家株式会社(今回経営破たん)
東京都豊島区に本社を置く。主に関東地区を中心に展開しているが、北海道、沖縄県にも同社の店舗が存在する。東京ディズニーランドのお土産用チョコレートは、現在も同園の人気商品となっている。尚、4社の中で、唯一黄味あん入りの「千鳥饅頭」も製造・販売している。

(以下の3社は、総本家と資本関係はなく、通常通り経営されている)
2、株式会社千鳥饅頭総本舗
福岡市博多区に本社を置き、糟屋郡新宮町に工場兼旗艦店の「セントラル店」を置く。店舗展開は福岡市周辺、久留米市、春日市、大牟田市、八女市、佐賀県唐津市などを中心に行われている。

3、株式会社千鳥屋本家
福岡県飯塚市に本社を置き、福岡市中央区天神2丁目に「新天町福岡本店」を置く。店舗展開は福岡市周辺、北九州市周辺、飯塚市、久留米市、福津市、山口県下関市などを中心に行われている。

4、株式会社千鳥屋宗家
兵庫県西宮市に本社を、大阪市中央区に本店を置く。「みたらし小餅」など、他の3社にはない独自の大阪に根付いた商品を展開している。尚、4社中、唯一「千鳥饅頭」を「本千鳥」という商品名で販売しており、また、唯一「チロリアン」の製造・販売をしていない。

[ 2016年5月16日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ