アイコン 追報:(株)アートアンドクラフトの倒産を追う 

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アクセサリーなどの店舗「L.CHANCE」や「C.CHANCE」展開の(株)アートア ンドクラフト(大阪市中央区南船場4-7-22、代表:櫻井浩司)は5月31日事業停止、事後処理を冨宅恵弁護士(電話06-6360-7020)ほかに 一任して、自己破産申請の準備に入っている。
負債額は約17億円。

これまでの経過
1、1974年(昭和49年)1月創業、78年(昭和53年)12月にアクセサリーなど雑貨販売会社として法人化。
2、全国展開を進め、2009年には71店舗をショッピングモールやファッションビルへ展開。
3、急いだ店舗展開による教育不足およびリーマン・ショック後の不景気で不採算店続出、19店舗閉鎖。店舗閉鎖に伴う撤退損が財務内容を悪化させ、金融機関の信用損なう。
4、2011年3月の東日本大震災により全国的な販売不振。
5、その後、中小企業再生支援協議会へ支援を求め、会社の売却等を講じるも相手先なし。
6、2016年5月19日に代表者急逝。
7、残る経営陣は事業継続困難として5月31日事業を停止させる。
8、従業員220名への支払い含む負債額は約17億円。
9、今月中に代表者死去のまま準破産申請を行う予定。

リーマン・ショック後から急激に10代のお小遣いが減り、原宿ファッションが萎え、自作のファッションやアクセサリーが台頭するようになった。親たちの仕事の安定性欠如や非正規雇用の拡充により、社会不安を催すほど消費不況に突入している。アベノミクスでは企業は潤うものの、アベノミクスが期待した勤労者世帯の取得増は、きっぱり裏切られ、企業は潤った利益を内部留保や株主への配当などにまわし、資産家や大金持ちがより大金持ちになっている。

自動車もポルシェ、BMW、レクサスなど高級車は売れ、一方庶民が購入する小型車や軽自動車は長期間前年割れが続いている。軽自動車は増税により売り上げ不振に至ったといまだ解説するノホホンマスコミがいるが、消費不況同様、買い控えが進行している。アベノミクスは国民の大多数を占める消費者を無視した政策を続けている。

アベノミクスには、消費不況の最大なるカンフル剤として、この間減税した企業に対して一時的に法人税率を増加させても全国民に対して一律5万円の金券配布が望まれる。
アートアンドクラフトの破綻し1店舗・企業の問題ではない。消費低迷問題は深刻化し続けている。

[ 2016年6月 6日 ]
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