アイコン (社福)とやの福祉会(福島)/取引停止処分 仙台北学園への手形不渡りに  実質破綻

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前理事長が食い物にした(社福)とやの福祉会(福島市上鳥渡字樋ノ口北52、現理事長:曾我正吾)は、手形決済ができず銀行取引停止処分を受けた。

 負債額は約16億円。

当法人は、昭和59年2月に保育園の運営を目的に設立。
平成7年には特別養護老人ホーム「あづまの郷」を開設して介護分野進出。
17年10月には「ケアハウス一風館」、
25年4月にはサービス付き高齢者向け住宅「いいざか花桃館」を開設、
老人福祉施設と保育園を合わせて5ヶ所運営。

施設利用者は1日平均で200名以上を数え、当地区では中堅の社会福祉法人として高い知名度を誇り、収入高は年約10億円、別途補助金を約10億円受け入れていた。

しかし平成、27年9月、管轄する県や市などに対して「当社会福祉法人は、理事長(田畝誠司氏(52)/市会議員1期当選、2期目落選)を始めとする一部の役員、及び理事長と特殊な関係にある経理事務の女性職員による私物化が続いており、理事長などの当福祉法人に対する背任及び業務上横領行為を、これ以上見過ごすことができず、私達はここに告発を決意しました」という内部告発があり、管轄する福島市は、決算書の内容に不明瞭な点があるとして特別監査を実施、一部使途不明金等について検証する外部有識者による調査委員会を設置するよう命じた。

当法人は、弁護士や公認会計士らによる「第三者委員会」を設置した。結果、今年1月28日、「調査報告書」にまとめられた。それによると、6件の借入金合計約2億8000万円について、帳簿上は福祉会の借り入れとなっているが、実際には福祉会の預金口座に入金の形跡がなく、福祉会の設備資金や運転資金として使われた痕跡もないため、事実上、理事長であった田畝氏の個人的な借入金であると断じた。
さらに、これとは別に、施設の改修費として2社から合計5億7000万円の借り入れとリース契約をしていることになっているが、実際の改修費は2億円前後であり、3億7000万円ほどが使途不明金になっていることも指摘した。
それら借入金の返済は、毎月、福祉会からなされており、報告書では結論として「前理事長への返還請求等を検討すべき」とも記していた。

そうした中、5月11日、取引金融機関の福島県商工信用組合南福島支店において、当福祉会名義の額面約1億7600万円の約束手形が交換に回され不渡りに。さらにその直後にも、額面約2700万円の別の手形も不渡りとなった。これで当福祉会は銀行取引停止処分を受けた。

振出日は2015年6月9日、受取人(金融機関へ手形を回し取り立てた者)は、学校法人仙台北学園(仙台リハビリテーション専門学校運営/宮城県仙台市泉区長命ヶ丘4丁目15-1)だった。
当法人は、同学園と取引も債権債務もなく、前理事長が個人的にかつてに振り出したものとしか考えられない手形であるという。
 今後、心配されるのは、田畝誠司前理事長が、どこにどれだけの金額の手形を振り出したかもわからず、また、どんな契約をしているかも不明であり、善意の第3者と称する小指がない人たちから請求があるやも知れず、当法人は一度、解散するか、民事再生を申請して、過去の不明な債務を断絶する必要があると思われる。・・・当法人は現在は、新体制で運営されているが・・・。

[ 2016年6月 2日 ]
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