アイコン 玉野レクリエーション総合開発(株)(岡山)/民事再生申請 第3セクター会員制ゴルフ場

「瀬戸 大橋カントリークラブ」(18H)と元、遊園地「王子ファンシーランド」経営の玉野レクリエーション総合開発(株)(岡山県玉野市滝1640-1、代表: 下垣慶紀)は6月14日、申請処理を石井克典弁護士(電話086-235-1410)に一任して、岡山地方裁判所へ民事再生法の適用申請を行い、監督命令 を受けた。監督員には、松井健二弁護士(電話086-221-0221)が選任されている。

負債額は約43億円。

同 社は瀬戸大橋開業に向けた地域振興策として、玉野市や地元企業が官民一体となり昭和61年6月に設立されたゴルフ場運営業者。平成元年に総事業費61億円 をかけ「瀬戸大橋カントリークラブ」(18H)と遊園地「王子ファンシーランド」を開業し、瀬戸大橋開通による観光ブームに乗り、ゴルフ場会員も集まり上 場の滑り出しとなった。

しかし、ブームは常に過ぎ去るもの。バブル崩壊直後の平成6年にはすでに集客不足に陥り、遊園地「王子ファンシーランド」の事業を売却、それ以降、ゴルフ場運営だけとなっていた。しかし、当ゴルフ場も不況で集客不足に陥っていたほか、預託金の返還請求を受け、自主再建は困難となっていた。

 以上、

ゴルフ場は、最低でも年3億5千万円~4億円の売上高がなければ、ゴルフ場のコース維持管理はできないと専門家が言う。当ゴルフ場の売上高が現在どれほど落ち込んでいるのか不知であるが、それ以下だったら、売却もしくは破たんさせるしかないだろう。会員には悪いがそれが現実。

ゴルフ場として継続する場合は、預託証券は今後、会員権となり優先プレー権は残るが、預託金は消失する。そうした会員権も売買は行われている。

ゴルフ場の価値は、破たん閉鎖される無価値は別として、3億円~10億円で売買されており、それほどの価値しかない。

某ゴルフ場は会員の了解の下、閉鎖し、ゴルフ敷地を太陽光発電事業者に事業権を与え、メガソーラーを共同運用し、その利益を少しずつ会員に返却していくことを決定、メガソーラー施設に変更したゴルフ場もある。

当ゴルフ場は場所柄、別荘地として再開発することも可かもしれないが、その時には敷地全体の売却ということになる。

 

スポンサード リンク

[ 2016年6月15日 ]

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ