アイコン (株)ヤマイ(熊本)/民事再生申請  負債額約71億円

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競馬物 件落札・賃貸物件管理の(株)ヤマイ(熊本市北区武蔵ヶ丘1-8-23、代表:辻野勇)は6月8日、申請処理を由井照二弁護士(電話 096-343-0585)に一任して、熊本地方裁判所へ民事再生法の適用申請を行い、監督命令を受けた。監督員には、建部明弁護士(電話 096-245-7269)が選任されたている。

負債額は約71億円。

同社は全国各地で競売物件を落札し、賃貸物件として活 用、全国に750ヶ所以上保有していた。しかし、こうした不動産落札の調達資金は、資産家や企業などから10%以上の高利で借り入れており、赤字経営が続 き、平成27年4月期の売上高は約1億6200万円と、金利さえも賄えず、債務超過に陥っていた。それでも新規借り入れにより、経営を続ける中、熊本大地 震により、地場熊本の借主から返済を迫られ、資金繰りに行き詰まり、今回の措置となった。

競売物件は、同業者が多くなり今では価格も高騰し、妙味は薄くなっている。同社は競売物件を自己所有目的で落札しており、よほどの好条件の物件でない限り、地方にあっては今後の換金もおぼつかない可能性がある。膨大な物件を所有しており、その借入資金の金利を10%以上支払っていては、平均した物件利回りでは回転しないだろう。

民事再生により、収支バランスを改善する必要があると思われる。当然、持ち過ぎた膨大な数の取得物件を早期に売却して換金する必要もあるが、物件によっては、競売物件だったとしても売却損が発生する可能性も高い。当然、売却益が出る物件も出てくることから、売却損益の収支バランスをとりながら事業縮小していくか、損しても早期に地域ごとに一括売却していくしかないと思われる。

不動産業で不動産を抱えたままでは、大都市の都心部および周辺でない限り、今後の人口減・世帯減・過疎化に耐えられなくなる。

[ 2016年6月10日 ]
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