アイコン 噂のオプジーボ3位に初ランクイン 2016年2Q 医薬品額ランキング

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米調査会社IMSヘルス日本法人のアイ・エム・エス・ジャパンは、2016年4~6月期における医療用医薬品の国内売上高(薬価ベース)を公表した。

高薬価で注目が集まる小野薬品の世界初の抗PD-1抗体医薬(免疫制御型)抗がん剤「オプジーボ」が初めて3位にランクインし、使用数の伸びがデータ上でも裏付けられた。1Qではランクインしていなかった。
売上額は265億円で、前年同期比約17倍の伸びを示した。従来皮膚がんの悪性黒色腫にしか使用できなかったが、昨年12月に肺がんの治療にも使用可能となったため、使用数が大幅に増えた。

1位は16年1~3月期に引き続きC型肝炎薬「ハーボニー」だった。売上高は前四半期に比べ▲54%減少。既に販売のピークを過ぎたと推測される。ハーボニーは米製薬大手ギリアド・サイエンシズが発売。1Qではハーボニーが151,665百万円、2位がソバルデイの39,082百万円だった。
  肝臓がんの原因となるC型肝炎の2つの特効薬、「ソバルディ」(遺伝子型2型のC型肝炎ウイルスの感染者向け)と「ハーボニー」(1型ウイルスの感染者向け)が、2013年末の発売直後から世界的に爆発的に成長している医薬品。

オプジーボ(一般名:ニボルマブ)は、がん細胞をアポトーシス(細胞死)へと導く役割を持つ「活性化CD8陽性T細胞」が、がん細胞によって不活性化(無効化)されにくくすることで、患者自身がもつ免疫力を高める機能を持っているという。これまでのがん細胞に直接的な攻撃を仕掛けて増殖を抑えて死滅させていた従来の抗がん剤と異なる。

ただ、保険薬としては価格が高く、それも最低1年間投与する必要があるという。そのため一人当たり年間3500万円もかかり、逼迫している健康保険財政の中で医師に対して安易に使用しないよう医療団体(赤十字病院)が指針を作るという。
非小細胞肺癌の国内患者数を約10万人強と推定し、早期がんなどを除き、オプジーボの対象になる人を5万人程度で見積もれば、1年間投与額が3500万円×5万人で、1兆7500億円となる。
こうした薬効が日本で確立すれば、海外での評価も高まり、金に糸目をつけない欧米や中国の富裕層がいくらでも採用することだろう。特に中国ではヘビースモーカーが多く、おまけに大気汚染も深刻どころではない、肺がん患者は今後急増することが約束されているようなもの。(パクリ王国の中国は人民解放軍がこうした貴重薬剤をパクッて造っており、中国内での特許まで取得する有様だ)
また、オプジーボは薬効範囲が今後拡大するものと見られる。
小野薬はバラ色だ。海外で儲けて日本で安くしてもらいたいものだ。
医師は、自分の懐が痛むわけでもなく、噂や評判の薬をすぐ使いたがる人種のようだ。それも一般人と同じように、高ければ効くという万年錯覚人種かもしれない。

<2016年第2四半期(単期)の医薬品売上高>
<医療薬はどんな病気に高額使用されているか>2Q単期
2016年2Qの上位10薬効別売上高 単位:百万円
薬効名
(中分類)
薬価ベース
前年比
LO1
抗腫瘍剤
243,524
17.5%
JO5
全身性抗ウイルス剤
142,982
96.8%
A10
糖尿病治療剤
135,614
3.1%
C09
レニン-アンジオテンシン系作用薬
131,614
-8.0%
B01
抗血栓症薬
111,485
-9.1%
L04
免疫抑制剤
98,608
10.0%
C10
脂質調整剤及び動脈硬化用剤
96,628
-3.3%
A02
制酸剤、鼓腸及び潰瘍治療剤
93,041
-4.6%
S01
眼科用材
81,713
1.3%
R03
喘息及びCOPD治療剤
81,402
2.0%
 
<どんな医薬品が高額に用いられたのか>2Q単期
2016年2Q 医師が使用した医薬品額ランキング 単位:百万円
1
ハーボニーハイビウ
69,796
-
2
アバスチン
28,379
-1.9%
3
オプジーボ
26,530
1630.6%
4
ネキシウム
24,726
5.2%
5
ソバルデイ
24,561
480.1%
6
リリカ
21,505
-0.1%
7
レミケード
21,118
2.2%
8
オルメテック ダイイチサンキョウ
20,861
-4.1%
9
ジャヌピア
18,588
-6.0%
10
ミカルデイス
17,711
-3.1%

[ 2016年8月 2日 ]
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