アイコン 電機大手7社 内分泌かく乱物質「フタル酸エステル」含有電線調達停止へ

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フタル酸エステル=樹脂を柔軟にする可塑剤。内分泌かく乱物質とし て疑われており、 欧州では玩具への含有が禁止された。すでにトリメリット酸系(TOTM)やアジピン酸系(DINA)などの代替素材があるが、電気コードは曲げ伸ばしを繰 り返すため耐久性など品質確認に時間がかかる。

EU(欧州連合)は、2019年7月から電子機器への使用が大幅に制限する。
電機大手7社は、家電や電子機器の電気コードに使われる化学物質「フタル酸エステル」4物質の使用を停止する。電気コードは電源や内部配線に大量に使われており、電機メーカーは対応を迫られている。

各社とも取引先に対して、フタル酸エステルの代替材料の採用を求める。
1、東芝はパソコン、オフィス複合機、販売時点情報管理(POS)システム、テレビの一部製品で代替材料の採用を始めた。19年7月までに対象製品の代替完了を目指す。
2、パナソニックはすでに一部の製品で代替材料を採用している。その他の製品でも代替材料の品質評価を始めた。
3、富士通は6月末から購入品への含有状況を確認するため、取引先への調査を始めた。
4、ソニーは18年4月から取引先からの納入を止める。
5、NECは6月に調達基準を改訂し、原則と して18年7月からの納入停止を取引先に伝えた。
6、日立製作所は19年1月にグリーン調達基準を見直し、グループ各社が取引先に使用停止を求める。代替材料 の採用時期はグループ各社に委ねる。
7、三菱電機は18年末までに購入品の代替を完了させる計画。

EUは、欧州特定有害物質規制(RoHS)で、電子機器への使用制限物質にフタル酸エステル4物 質を追加する。
電気コードは4次、5次サプライヤーが生産や調達を担い、代替材料への切り替えに時間がかかる。
フタル酸エステルは樹脂に混ざると判別が難 しく、鉛よりも対応が難しい。
 

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[ 2016年9月 7日 ]

 

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