東証マザーズのネット関連会社の「ストリーム」の株価を、会社役員らが不正につり上げていたとして証券取引等監視委員会は相場操縦の疑いで強制調査に乗り出し、関係先として「ストリーム」本社を警視庁と合同で１３日朝から捜索している。
強制調査を受けたのは、東京・港区のビルを活動拠点にしている会社役員の男性やその知人なども含まれている。

関係者によると、会社役員らは一昨年、ストリームの株を複数の名義を使って大量に買い、株価を不正につり上げたとして金融商品取引法違反の相場操縦の疑いが持たれている。
相場操縦が行われたとみられる一昨年は、５月ごろから９月ごろにかけてストリームの株価が４倍以上に急騰していて、会社役員と関係があると見られる別々の人物たちが３つの時期に分かれて株を買い上げていたという。
一方、ストリームは自社株を担保にして、会社役員らから多額の資金提供を受けていたという。
監視委員会などは捜索で押収した資料を分析するなどして実態解明を進め、ストリームの関係者の関与がなかったかについても調べる。
同社は、最近また妙な動きをしており、ほとぼりも冷め、再度吊り上げにかかったものと見られる。