日本郵船は9月30日、外航船では世界で初めてとなる自動運航の実験に成功したと発表した。
自動車専用船を使い、沖縄県の与那国島~高知県の足摺岬、名古屋~横浜の2航路で、システムが自動で針路を決定して運航した。
7割が人的ミスとされる船の衝突事故防止や船員の労働時間削減に、将来的に役立てる。
今回の実験では、日本郵船グループの日本海洋科学(川崎市)が開発した衝突回避システムを初めて使用した。
実験は、同社が運航する総トン数70,826トンの大型自動車専用船「IRIS LEADER(イーリス・リーダー)」に最適航行プログラムを搭載し、新沙(中国)から名古屋港(9月14日~17日)、および名古屋港から横浜港(9月19日~20日)の試験区間(湾内を除く日本沿岸海域)において、通常の乗組員による当直体制を維持したまま、昼夜を問わず断続的に最適航行プログラムを用いて航行した。