平成29年(2017)佐賀県と長崎県が領海問題で紛争中のグレーゾーンで海砂を採取している長崎市の海砂採取企業・葵新建設(出口勇一社長)の所有する葵丸と台船など2隻が沈没し、3人が死亡した事故を巡り、佐世保海上保安部は26日、業務上過失致死などの疑いで、船を所有する葵新建設の本社や関連先を捜索した。
この事故は、おととし8月、平戸市沖で海底から砂を採取する「台船」と「台船」を押して動かす「押船」の合わせて2隻が沈没し、乗組員6人のうち、船員ら3人が死亡している。
この2隻の船は、地元漁協等の再三にわたる引き上げ要請を無視したまま横着にも引き上げられておらず、地元や関係者などから非難の声が上がっていた。事故について佐世保海上保安部は、業務上過失致死などの疑いも視野に、関係者から話を聞くなどして捜査を進めている。