アイコン 脚骨折緊急手術のタイガー・ウッズと現代車SUVジェネシスGV80

タイガー・ウッズは23日(現地時間)午前7時ごろ、カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)市内から南に32キロ離れた海に近い観光地として知られるランチョ・パロス・ベルデス近郊で車を運転中に事故を起こし、右脚骨折など大ケガをし、下腿や足首など右脚を大けがし緊急手術を受けた。腓骨と脛骨はともに露出した開放骨折が見られ、ロッドで固定されたという。選手生命にも赤信号が灯る事故となっている。事故後も意識はあり事故原因も今後明らかになると見られる。
車両は現代自動車が提供した同社高級ブランドのジェネシスの初のSUV(スポーツ用多目的車)「GV80」だった。

ウッズは先週末「ジェネシス・ インビテーショナル(招待)ゴルフ大会」(タイガー・ウッズがホストで120人を限定招待する大会、賞金総額10億円/2月18日~21日)に参加するためにロサンゼルスに滞在し、23日の午前は主宰側が提供したGV80車両を自ら運転し、セレブリティレッスン行事の撮影のため移動していたという。
(現代自動車が実質主催者であり、下記のような提供車両とタイガー・ウッズの写真が撮影されたものと見られる。当大会では現代自がタイガー・ウッズのスポンサーになっている)

 

<警察の初期調査によると>
事故は中央分離帯のある片側2車線の下りの緩やかなカーブで発生した。事故が多い場所だという。制限速度が時速45マイル(約72キロ)だが、ウッズがどれほどのスピードを出していたのか、ブレーキ痕もなく、天候も良好、車両からアルコール類などは検出されず、携帯電話を利用していたのか、居眠り運転だったのかなど、まだ何もわからないという。

警察は、ウッズの車両が中央分離帯に突っ込んだあと、木に衝突、その後、10メートルほどを何回か回転しながら道路反対側の6メートル余り下の緑地帯に転落したと明らかにした。車両が何回回転したかも現在は分からないという。

GV80は、現代車の高級ブランド「ジェネシス」の名前で昨年販売開始したばかりの最初のSUV。ラグジュアリーな内装とエアバッグ10個、車線維持アシスト、車線逸脱警報、前方衝突警報、衝突時の急ブレーキ・衝突回避システム、居眠り警報などさまざまな安全機能を備えている。

事故発生から3時間後、警察は「事故車両は2021年型ジェネシス中型SUV」と明らかにすると、米国では、現代自動車の性能と安全性について、高く評価する一方、不評価するという相対立する意見が巻き起こっているという。

ロサンゼルス郡のアレックス・ビジャヌエバ保安官は「車両の前面は完全に破壊されていて、バンパーもなにもかもが壊れていたが、エアバッグが作動し、幸いにも室内はほとんど無傷(intact)だった。これがウッズの命を救うクッションになった」と話した。「そうでなかったら死亡(fatal)事故につながっていた」と付け加えた。

CNNのサンジェイ・グプタ医学専門記者は、画面を見て「あの程度の事故で頭(脳)や胸(心臓)をけがしないで脚だけ負傷した」と強調した。
LAタイムズによると、ウッズは足首が粉砕骨折、両脚も骨折していると報じている。

警察は、事故直後、ウッズが車内に閉じ込められていて少しも動くことができなかったため、警察と消防隊員が、車両の一部を切断し、機器を使って空間を作り、フロントガラスを割って救出したと明らかにした。
ウッズの命が危篤ではないと判断し、最も近い病院ではなくトラウマセンター(外傷センター)がある大病院に移送した。
迅速な救助もウッズの命救うのに一役買った。住民が午前7時12分に911に通報、警察は6分後の7時18分には現場に到着。消防署は7時22分に連絡を受け、7時28分には現場に到着したと明らかにしている。

<世論は>
オンラインでは、ウッズがGV80のおかげで救われたという主張と、この車のせいで事故が起きた、ケガをしたのではないかという世論が同時に形成されている。

ある人は「現代自に感謝するべきだ。このように多くのエアバッグがタイガー・ウッズの命を救った」とツイートし、運転席を中心に四方にエアバッグを設置しているジェネシス車両内部の写真をリツイートした。

反面、別の人は「中古現代車よりももっと悪い車は新型現代車だと私はいつも言っている」としながら「現代車は絶対に運転するな」とツイートした。

さらに米GMのブランドを言及する人も現れ「ビュイックに乗っていたら絶対に起きなかった」と主張して自動車ブランド国籍論争を提起した。

ネットユーザーは事故原因に対する憶測も出している。
ある人はツイッターで「車に欠陥があったかもしれない。私たちはまだ分からない。新しいモデルが出てきたばかりなので、そういうこともある」と主張した。

米国メディアは今回の事故を契機にGV80に注目している。
USAトゥデイは「タイガー・ウッズの交通事故は、あまりよく知られていなかったラグジュアリー自動車ブランドにスポットライトを当てた」と伝えた。

<昨年新発売SUV・これまでに何回もリコール>
2020年8月、現代車はGV80をリコールしており、燃料ポンプに欠陥があり約8800台が対象だった。韓国国交部によれば、この燃料ポンプが製造過程にて発生した傷によって内部に異物が発生し、そのため燃料供給に支障が出てエンジンが停止する可能性があるとしていた。
GV80は車線変更補助機能の不具合でもリコールを実施していた。
GV80は別途、エンジンの揺れによるハンドルを持つ手も揺れ、走行不能に陥る可能性が指摘されている。これは、低回転数のまま長時間走行した際に(エンジン内部へ)堆積するカーボンが原因だとされていた。
燃料ポンプ問題は、加えてジェネシスG70(セダン)、起亜のスティンガーも同様の問題にてリコール対象となっていた。
(新車の場合、早期リコールは正しい方法だが、現代はこれまでなかなかリコールを認めてこなかった経緯もある)

<ドイツメーカーから引っこ抜きデザイン強化>
現代・起亜はドイツやイタリアから主要デザイナーを何人も引っこ抜き(関連会社の代表として高待遇)デザインさせており、今ではドイツ車に引けをとらない洗練されたデザイン車となってきており、持ち前の内装も充実、コストパフォーマンスも高く、米国などでも高く評価されてきている。しかし・・・。

現代車Gは完成車両の安全検査の機器を有しておらず、シータ2エンジン搭載車両の大量火災問題での米当局による制裁では、制裁金に加え、そうした安全を検証できる検査システム(1システム20億円)を米国と韓国に設置することを命ぜられている。
現代車はすでに、ドイツからは見てくれのデザインだけではなく、上級生産技術者も引っこ抜いてきている。

現代の「ジェネシス」ブランド車は、米JDパワーの新車品質調査(IQS)で、2017年から4年連続でプレミアム(高級)ブランド部門で第1位を獲得している。2020年は耐久品質調査(VDS/販売開始から3年間)でも「品質の代名詞」と呼ばれるレクサスを抜いてトップに立ったと報じられていた。
ただ、現代Gは広告宣伝費を他社の2倍以上投下していることは周知の事実、いろいろな車両問題を抱えながらの高い評価、民間の車両品質評価会社にも多額のロビー活動費が提供されているものと見られる。

今回の事故は、ウッズの運転ミスなのか、車両の欠陥なのか、双方の複合的な問題からの事故なのか今後明かされることになる。

その内容しだいでは、絶好調の高級ジェネシスブランド車の販売にも影響してくる。

タイガー・ウッズ選手となれば、自家用車はポルシェ・カレラGTとかベンツSLRマクラーレンとかベンツAMG・Sシリーズとか5000万円前後に乗っており、GV80とは事故時の安全性能も走行性能も比べ物にならず、SUVはどうしても重心が高く、車重も重く、いったん操縦に問題が生じれば不安定さはスポーツセダンと比べようもない。


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[ 2021年2月25日 ]

 

 

 


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