中国汽車工業協会の集計の詳細が武漢コロナウイルス感染症の感染拡大で大幅に遅れており、また、ホンダも集計できずにおり発表が遅れている。
2月は当感染症はさらに拡大しており、地域によっては自動車を売る側も購入する側もそれどころではないはずで、極端に落ち込む可能性が高い。
特に武漢を含む湖北省は感染が深刻で封鎖状態、またほかの省でも市によって封鎖しているところもある。
早期に収拾してもらいたいものだが、感染はまだ拡大しており、重症者も死者も増え続けている。
コロナウイルスはインフルエンザと異なり、季節にあまり関係していない。中国のSARSは2002年11月~2003年7月、韓国のMERSは2015年5~7月だった。
高温多湿になれば感染力が弱まる可能性もあるが、武漢コロナはそれ自体が、前述のコロナとは異なり、比べ物にならないくらい感染力が強いのが特徴。
早期の入院と治療により致死率は大幅に低下するが、免疫力が弱くなっている高齢者や内臓疾患の持病を持つ人などは合併症を併発して致死率を上げる可能性が指摘されている。
ワクチンや治療薬はなく、HIV治療薬などを使用する臨床試験に近い治療が行われ、回復している人たちも多い(日本でも使用しているかは明らかにされていない)。
高速道の車社会、高速列車時代、飛行機も全世界を網羅、武漢市民1100万人のうち、1月20日に中国政府が国民に向け「重要指示」を出し、1月23日の封鎖前に500万人が脱出したという。こうした交通機関の発達が、パンデミックを起こしているともいえる。
韓国MERSでも韓国からの訪日客が急増していた(2015年7月の観光目的の訪日客数は前年同月比49%増だった)。
米中貿易戦争が和解に向け前進しているときだけに、すべての分野でダメージは大きい。早期にコロナが終息しなければ、日本経済へも取り返しことができないほどの影響をもたらす。
日本政府は今になってやっと国内対策を本格化させた。
2020年1月中国自動車販売状況
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中国汽車工業協会版ほか 輸入車含まず
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1月
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2019年累計
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台数
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前年
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台数
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前年
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(万台)
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同月比
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(万台)
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前年比(%)
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乗用
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161.4
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-20.2%
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2,144.4
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-9.6%
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商用車
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32.6
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-5.7%
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432.4
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-1.1%
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総計
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194.1
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-18.0%
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2,576.9
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-8.2%
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日系勢の中国販売(輸入車含む)
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2020
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1月
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2019年累計
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台数
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前年
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台数
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前年
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(台)
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同月比(%)
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(台)
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同期比(%)
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トヨタ
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145,300
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-1.2%
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1,620,700
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9.0%
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日産
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118,143
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-11.8%
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1,546,891
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-1.1%
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ホンダ
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集計中
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1,554,433
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8.5%
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マツダ
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20,963
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-8.2%
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227,750
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-16.4%
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・マークラインズ資料等
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