韓国では、「新天地イエス会」信徒の爆発的感染により急増している感染者数、しかし、現在では別ルートと見られる感染が拡大している。
2月18日までは31件しか感染者数はなく、世界からもその防疫体制を高く評価されていたが、宗教団体の礼拝を通して大規模集団感染が生じ、改めて新型コロナウイルスの脅威を物語っている。
2月24日では全体が833人、うち教団関係が508人と60.9%に及んでいたが、28日になると全体が2,337人に対して840人と35.9%と感染者数割合では大幅に減じている。
全体の増加率は28日と18日比では75.3倍、24日比で2.78倍となっている。
28日の24日比での教団外の感染者の増加率は5.0倍、教団関係者の増加率の倍の感染者増となっている。
感染源が教団だけではなく、すでに多くの地で感染拡大が生じている。
発症して感染が確認されれば、濃厚接触者の感染検査が行われ、芋づる式に感染者が判明しているものと見られる。
けっして発症者が発生源と断定することはできず、未発症感染者の可能性や発症するまでの期間が長い人が感染源になっていることも歪めない。感染者は未発症でも感染力を持つステルス型コロナウイルスでもある。
<否定できない教団関係者による全国拡散>
ただ、韓国の感染源となった教団で、なんともいえないのは教団関係者の感染者が布教活動や日常生活において、ウイルスをそれぞれの拠点の地域で媒介させた可能性が否定できないことである。
当然、信徒は発症しない限り感染していることなどまったく知る由もなく濃厚接触して折伏感染させている可能性がある。
発火点となった教団の大邱教会の礼拝には、全国から信徒が参列していたことが判明しており、韓国政府当局により20万5千全信徒の調査が開始されている。
韓国では、宗教関係では「新天地イエス会」だけではなく、天主教慶尚北道安東教区のイスラエル聖地巡礼団からも帰国後感染者が見つかり、2次感染者も見つかっている。
香港紙が中国信徒などからの情報として「新天地イエス会」は、中国でも活動し、2万人の信徒がおり、武漢にも200人あまりの信徒がいた。当局の取り締まり強化により表向きは解散したが、地下活動は続けられていた。武漢教会も解散したが、地下活動は昨年12月まで続いていたと証言し、それ以上語っていない。
当然、教団関係者が、昨年末から新年にかけても武漢と韓国本部などを往来していたものと見られる。
武漢の医師たちの間では、昨年11月から新コロナウイルスと見られる患者が見られ、次第に多くなり、12月8日の患者が初めて不明ウイルスによる感染症と診断されたという。
最初の感染確認患者は海鮮市場に遠く、海鮮市場にも行っていないと証言、これを根拠に海鮮市場近くの(エボラなど最高難度のウイルスを扱い、ウイルス兵器も作れる)P4研究所の施設から、実験用ウイルスが流出した可能性が指摘されている。しかし、現地医師によると、11月から感染者と見られる患者は武漢各地の病院で見られるようになっていたことから、この患者でもって流出ウイルス説の論拠にするにははなはだ無理がある。
(2月27日になって、何を意図したか知らぬが、3番煎じネタをNHKがわざわざ報道する内容ではないだろう。某中国系宗教団体に関係するヒトが局内にいたのか、それとも米CIA関係者がNHK記者だったりして・・・)
現地医師たちによると、12月中・下旬ころには既に原因不明の患者が病院へ押しかける現象が生じ、SNS上でも騒がれ、25日前後には外紙が報道し始めていた。
しかし、武漢当局の情報公開は12月末のWHOへの通報、それまで病院に圧力をかけ隠蔽し続け公表してこなかった。
1月7日の新型コロナウイルス感染症との中国当局の発表(年末までに59人感染)が世界への公表となったが、1月10日、9日に死亡者が出たとの発表後、再び、今度は中央の保健当局が武漢当局に対して公表を抑制させたことにより、武漢市内では春節前の恒例の4万人大宴会など市内各所でイベントが開催され、一方で感染者の急拡大で手に負えない状態に至り、1月20日の習国家主席の国民に対する「重大指示」、1月23日の「武漢封鎖」と著しい展開を辿った。2月18日まで、現在感染者数が中国全土で拡大し続けた。
そうした中、地下に潜った武漢の教団関係者や韓国本部が連絡を取り合い、往来していた可能性は否定できようもない。
韓国紙の報道では、教団のHPには武漢教会が記載されていたが、教団内コロナ感染拡大でHPから消されたという。これに対し、教団側は中国当局の指示で昨夏までに解散し、それ以降、活動しておらず、人の往来も何もないと述べたと報じていた。
当然、往来したヒトがいたとしても感染しているとは思いも知らないことであったろうが・・・。
韓国の感染者推移(累積)
|
COVID-19
|
新天地
|
病院
|
|
感染者数
|
増加数
|
感染者数
|
感染者数
|
2月18日
|
31
|
|
1
|
|
2月19日
|
51
|
20
|
|
1
|
2月20日
|
104
|
53
|
|
16
|
2月21日
|
204
|
100
|
|
|
2月22日
|
433
|
229
|
|
|
2月23日
|
604
|
171
|
306
|
111
|
2月24日
|
833
|
229
|
508
|
|
2月25日
|
977
|
144
|
|
|
2月26日
|
1,261
|
284
|
|
|
2月27日
|
1,766
|
505
|
731
|
114
|
2月28日
|
2,337
|
571
|
840
|
117
|
・大邱市の「新天地イエス会」大邱教会;礼拝信徒ら
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・慶尚北道清道郡の「テナム病院」 の院内感染
|
2020年2月
|
28日
|
前日比
|
27日
|
26日
|
大邱市
|
1,579
|
447
|
1,132
|
710
|
慶尚北道
|
409
|
64
|
345
|
317
|
京畿道
|
72
|
10
|
62
|
51
|
釜山市
|
65
|
4
|
61
|
58
|
ソウル市
|
62
|
6
|
56
|
49
|
慶尚南道
|
49
|
6
|
43
|
34
|
忠清南道
|
35
|
23
|
12
|
3
|
太田市
|
14
|
5
|
9
|
5
|
光州市
|
8
|
0
|
8
|
8
|
忠清北道
|
8
|
0
|
8
|
5
|
蔚山市
|
14
|
6
|
8
|
7
|
その他
|
22
|
0
|
22
|
14
|
うち全北
|
4
|
0
|
4
|
4
|
合計
|
2,337
|
571
|
1,766
|
1,261
|
↓参考、24日午前発表分の感染参考地図(上記表が最新)