韓国では2月18日に新興宗教の新天地イエス会信者の感染を皮切りに「新天地」教団の感染が急増し、現在までに5,051人を数え、全体の56.8%を占めている。ただ、現在感染者数は、新天地信者の多くが若者で占められ、隔離解除者数も2,909人にのぼり、累計感染者数は8,897人ながら現在感染者数は5,884人となっている。「新天地」に対する検査は2月29日から減少に転じすでに一巡しており、今後、このような大規模集団感染はないものと見られる。
それでも、最近はソウル都市圏での集団感染が目立ってきており、ソウル市のコールセンター(152人)、京畿道・城南恵みの川教会(66人)の感染や、大邱市の高齢者用療養病院の集団感染は各療養病院の全員検査に入っており感染者が急増している。
新たな感染者数は2ケタ台が続くものと見られ、散発的に3桁台が生じ、現在感染者数は1000~2000台まで落ちるものと見られる。それは感染経路が不明の感染者が1696人おり、潜在感染者数の裾野は広いと見られ、どこで集団感染が発生するか予測できないことにある。
韓国には外国人の不法滞在者が約39万人(全滞在外国人252万人/2019年末)もおり、感染しても重症化しない限り表面に出てこず、集団感染を発生させる潜在的な脅威にもなっている。