JR東海が29日、リニア中央新幹線の品川―名古屋間の2027年の開業を断念する方針を明らかにした。この決定は、静岡県での工事が進まないことが主な理由。

静岡県の川勝平太知事が環境への影響を懸念し、工事に反対しているため、トンネル掘削工事が始まっていない。これにより、新たな開業時期は現時点では見通せない状況となっている。

リニア中央新幹線は、東京の品川と名古屋を最速40分で結ぶ計画だったが、これまでに静岡工区での工事が滞っており、着工の見込みが立たない状況が続いていた。

JR東海の丹羽俊介社長は、国土交通省で行われた専門家の会議で、「2027年の名古屋までの開業は実現できる状況にはない」と述べ、2027年の開業を断念する方針を明らかにした。

丹羽社長はまた、静岡工区での工事の早期着手に向けて、静岡県との対話を進め、地域の理解と協力を得ることを強調。ただし、現時点では新たな開業時期を見通すことは難しい状況となっているが、引き続き早期の開業を目指す姿勢を示している。

SNSのコメントを以下のようなものが

    「静岡県の反対で開業が延期されるとは残念。地域の調整が早急に進むことを願う。」
    「せっかくの高速新幹線プロジェクトなのに、工事の遅れが開業に影響を与えるのは本当にもったいない。」
    「静岡工区の問題が解決すれば、新幹線開業も早まるかも。地域との協力が必要。」
    「リニア新幹線は日本の技術力を示す重要なプロジェクト。早期の開業を期待。」