中国のEC市場の注文個数は新コロナを経過し、2023年には年間1200億個、2024年は1500億個、そして2025年は1800億個に達した。
ただ、市場拡大の一方で返品や交換数が80億個(2025年)、1日当たり2200万個余りが送り返されている計算となる。返品率は4.44%に達する。
そうした返品の原因は、ECサイトで商品を見るものと、実際送られ触れた商品とのギャップの問題が生じているという、それも消費者の目が肥えてきていることも原因にもなっているという。
特価EC大手の唯品会(広州市)は、2025年通期純売上高は1,059億元(約2.2兆円)に達した。注目すべきは顧客構成。アクティブユーザーは安定的に増加し、最上位会員(SVIP)は980万人に拡大、2桁成長を維持している。この高付加価値会員層がオンライン売上の52%を占めているという。1,000万人に満たないロイヤル顧客が売上高の半分以上を支えている事実は、単発の“掘り出し物探し”ではなく、継続的なリピート購入が定着していることを示している。
特価ECサイトの唯品会は、単なる安売りサイトではなく、Alexander Wang、MAMMUT、MUJIなどの国際ブランドとも提携し、高品質品を他社に対して競争力のある価格で提供し、品質と低価格を両立させているという。
中国の消費者は今や「失敗しない」という確信を与えてくれるプラットフォームを探している。低価格は入口にすぎず、信頼こそが終着点。まだ、激しい競争下にあるEC業界、整理淘汰も含めそうした過渡期にあり、結果、80億個の返品が生じているともいえる。
多売優先の薄利サイトも多く、返品率の低下は利益に直結し、サイトの発展や生き残りにも通じる。
以上、中国経済新聞、人民網、JETROなど参照
●中国EC業界の大手
トップ3
1、アリババグループ(杭州市)
2、京東グループ(北京)
3、拼多多グループ(Pinduoduo、ピンドゥオドゥオグループ)(上海/2015年創業の後発・急激成長)
●中国の大手ECサイト
ランキング5選
1、天猫(Tmall)(アリババグループ)
2、京東(JD)(京東グループ)
3、拼多多(Pinduoduo)
4、唯品会(Vipshop)
5、RED(小紅書)中国発口コミ型SNS+ECプラットホーム
中国EC市場規模は日本のGDPに匹敵してきている。
14億人の購買パワー。
スクロール→
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中国EC市場規模/億ドル
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対ドル円
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円換算規模
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億ドル
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前年比
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年平均/円
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億円
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2020年
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22,172
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20.0%
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106.77
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2,367,304
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2021年
|
25,276
|
14.0%
|
109.75
|
2,774,041
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|
2022年
|
26,818
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6.1%
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131.49
|
3,526,299
|
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2023年
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29,875
|
11.4%
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140.49
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4,197,139
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2024年
|
32,354
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8.3%
|
151.36
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4,897,101
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2025年
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34,813
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7.6%
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149.65
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5,209,765
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2026年見込
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37,320
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7.2%
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155.92
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5,818,934
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